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午前中だけの

作者: 中村尚裕

「あれ」男子が顔を覗かせた。「もう早弁?」

「そうよ」女子はやや気後れ気味に、「悪い?」

「太るよ」悪戯っぽく男子が笑う。

「いいもん」女子が声を曲げた。「朝ごはん抜いてきたもん」

「それ」男子が腕組み、「余計太るよ」

「もう!」女子が口を尖らせる。「女の子にそういうこと言うかなぁ?」

「じゃあさ」後ろ手、男子からピンクの弁当箱。「こっち試してみてよ。俺のお手製」

「うわぁやられた!」女子が突っ伏す。「何その女子力」

「どしたの?」男子に怪訝顔。「俺の分はちゃんと」

「そうじゃなくて」女子が気まずそうに鞄から、「先、越されちゃった」

 ピンクと青の弁当箱が、合わせて2つ。

「一緒に」女子が上目遣いに、「食べてくれる?」

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― 新着の感想 ―
[良い点]  かわいいカップルさんでとても和みました。とても暖かいお話、ありがとうございます!
[良い点] リア充だ! こんなの、後ろで見せられている生徒は堪ったもんじゃありません^^
[良い点] 銘尾友朗様の「笑顔でいこう企画」から拝読しました。 眩しいほどの一瞬のきらめきを見せていただいた感があります。 お見事です。
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