ラッキーチェリーブロッサム
楓と心春は困っていた。普通の学生だった私たちが戦うことは出来るのか…。そう考えていると辺りは暗くなっていた。楓と心春は今日どうすればいいのかと悩んでいた。
「今日良ければ泊まっていく?ベッド1つしかないけど…」
シェラは気をきかせて泊めてくれた。そして具だくさんのスープも持ってきてくれた。
「いろいろとありがとうございます」
心春のお礼にシェラは笑顔を見せた。もらったスープを飲み、夜も遅く、いろいろなことがあって疲れたので寝ることにした。
「おやすみ。また明日なの」
楓はシェラに挨拶をし、心春はお辞儀をして2人は同じ部屋へと行った。シェラに言われた通りベッドは1つだった。よく考えると今日はじめてあった人と同じベッドで寝ることになる…。
「い、いっしょに寝ようね」
「ええ。」
なんとかベッドに入ることは成功し、少し恥ずかしいがお互い向き合って話を始める。
「今日はいろんなことがあったね」
「これから大会があるので頑張って練習しましょう」
お互いにうなずき、おやすみの挨拶を言い、向かい合ったまま眠りに落ちた。
それから練習を積み、ついにその日が来た。シェラによると参加人数は8人で、トーナメント式なので2回勝てば優勝となる。どんな感じなのか不安だが、少し楽しみだ。大会は森の中の少し大きめなステージで行われるらしい。その会場は森の中を5分ぐらい歩くとついた。
「今日は応援してるから頑張ってなの!」
シェラにお礼をして、対戦表を見ると他のチームにはグループ名があった。私たちの所には「楓と心春」と書いてあったので受付に行って聞いてみるとチーム名を決めれるらしい。
「チーム名何がいいと思いますか?」
「運を使うし、心春の春と桜庭の桜で共通点があるからラッキーチェリーブロッサムとか?」
「それにしましょう!」
チーム名はラッキーチェリーブロッサムに決まった。
そして第1回戦が始まり、鐘の音が鳴り響いた。