お花畑の出会い
ということでシェラちゃんの家でのんびりとくつろぎ、朝に家を出発した。
シェラが「テレポート的なのあるからそれで行こうよ~」とか怠け始めたので運動のためにも歩いて行くことにした。
「今から会いに行く人とはどうやって知り合ったのですか?」
確かにシェラが通ってた学校は武器作成の学校。水晶を使って強化するのを習うことはないと思う。
ここは地味に近未来だからネットで知り合った「ネッ友」かもしれない…
「その子は、シェラの学校の隣にある強化専門の学校に通ってて、家が近かったからいっしょに毎日帰った仲なの!」
それなら楓も納得。日本で言うと寮の離れた工業系の学科友達、みたいな感じなのかな?
「シェラちゃん、その子ってどんな子なの?」
「一言で言うなら、茶髪ショートツインテの巨乳、って子なの!」
……完璧…。そして一言に情報入れすぎだよ~。
そしてとても気になる…。
そう話しているうちに森を抜け、きれいな花が辺り一面満開に咲いていた。「まるで絵画のようだ。」この言葉の意味がわかった気がする…。
「ここがフローレス区ですか…?」
「そうなの!よくここで二人で遊んだのを思い出すの…」
その光景を想像してみると、なぜか微笑ましい気持ちになってきた。
「いいな~。私もこんな夢のような場所に住んでみたいな~」
それは女の子なら誰もが思うことだ。
全女子を代表して私が言う。
うらやましい…。
そして心ゆくまで花畑を満喫し、本題へと戻った。
そして少し歩くと、シンプルだけど周りの風景に合った色合いの素敵な家が見えてきた。
「これがその家なの!」
そう言ってシェラはその家めがけて走っていった。
そしてドアを勢いよく開け、中にいた少女に抱きついた。
「クレアっ!」
「わぁぁ!なんだシェラか、脅かさないでよね!」
「会いたかったの!」
「急に何?一人で来たの?」
私たちは走っていったシェラを追いかけて家までついた。
「ちょうど来たの!これが同じチームの楓と心春」
「…楓…だよ…よろしく…」
「…同じく…心春…よ…よろしくね…」
「二人とも息切れすぎなの。この子があの完璧美少女クレアちゃんなの」
「そんな完璧び、美少女じゃないわよっ!クレアよ…。二人ともよろしく…ね」
『か、かわいすぎる…』
ほんと何から何まで完璧…。もう天使みたい…。
いやいや水晶のことを頼みに来たならそれを頼まないと…。
「クレアちゃんって呼んでいい?」
顔を赤くして「いい…わよ…」と言ったため、話を続ける。
ほんと天使。
「実はあのドラゴン討伐のニュース、あれやったの私たちなんです…」
「えっ!…それを信じるとして何の用なの?」
「これなんです」
そう言って水晶を渡すとクレアはすべてを悟ったらしく話してきた。
「ばれると大変になるからこれを使って欲しいと言う訳ね。いいわよ」
推測まで完璧。楓は思わず感心してしまう。
「ほんとに!ありがとなの!」
「でもこのサイズやったことないからわからないのよ。これだけの大きさなら二人分のステータス全部強化できるわよ」
これで水晶集めとかしなくていいのはありがたい。強化するなら特に体力を!…出来れば胸も…。
「始めるから二人でそこに座ってくれる?」
私たちは言われるがままにソファーに腰掛けた。
魔方陣が出て効果音がなったりするのかな?なんか緊張してきた…。
クレアか両手で水晶を持つと光りだした。
すると水晶が光の粉に変化し、二人の方へと流れ出した。
下を向いてみたが膨らみは変わっていない…。
そんな甘くはなかった。隣と前は膨らんでいるが…。
「終わったわよ。これでステータスが上がったと思うわ」
前シェラにやってもらった紙に手をかざすやつで調べたところ、二人のステータスは前より数十倍にもなっていた。
魔法はやっぱり使えなかったけどね。
「ありがとうクレアちゃん!」
「どういたしまして。せっかくき、来てくれたしフローレス区で休んでいくなんて…どう?」
『賛成!!』