運の移動方法
私たちは経験値でステータスを上げるためモンスターを倒さなければいけない。そしてグレンウィズタッグで優勝し、元の世界と行き来出来るようにする願いを叶えるんだ!
ということでモンスターと戦うための許可証を貰うべくカリダス区という所に行くことになった。私のイメージだと前見かけた小説に出てきた平和そうな町のギルドみたいな感じだと思っている。
「シェラちゃん、そのカリダス区にはどうやって行くの?」
予想だと馬車とかかな?地味に近未来だから新幹線とかかも!そう考えているとシェラが地図を出し指差した。
「場所が遠くてお金がかかるから楓の運で何とかするの」
「……助けてこは~~」
まさかの予想外。あの時のカジノのお金がまだ残ってるはずなのに。発行代とかが高いのかもと納得して考えることにした。
「この世界に来たのも楓の運だとしたら不可能ではないかもしれません」
確かにあの時心春を巻き込むように転移した気が…でも移動するのは不可能ではない。
いる場所を移動する…
あの時水溜まりに入ってたからこれから着く場所が確定されてない……それだ!
「私に考えがあるんだけどまず三人で手を繋いで!」
そうして私たちは輪になるように手を繋いだ。
「何をするのですか?」
「いいからいいから、私がせーのって言ったらジャンプしてね」
心春とシェラがうなずいた。
『せーーのっ!』
私の勝負はみんなが宙に浮いてからだ!今私たちの下にある地面はどこに繋がっているか確定化されていない!普通はジャンプする前にいた地面に着くけどもし運よく位置情報が狂ってカリダス区の地面に接続されたとしたら…
「本当に来れたの!」
シェラと同じく心春も驚いているが、私が一番驚いたのは…
「カリダス区って温泉地なの!?」