4話︰おめでたい日とお願い事
読んでくれてありがとうございます(*・ω・)
あれから、月日は巡り……3歳を迎える。
今日は、3歳の誕生会なのだ……
ようやく歩けるようになり、拙いが言葉も喋れるようになった。
コンコンッ!リズム良くノック音が聴こえた……
「エイミィお嬢様、お仕度に参りました!失礼致します!」
「はい、よろしくおねがいしましゅ……っ」
口が上手く回らず噛んでしまった事に顔を赤らめながら心の中で恥ずかしがっている私をよそにメイド達は私の服などを準備し始める。
「お嬢様、何色のドレスに致しましょうか?」
微笑みながらクローゼットを開け希望を聞いてくる。
「んー、今日はあわいみずいろをおねがい。髪をあみこみで!」
今日の気分は、淡い水色……!この世界の淑女とやらはこう言う祝い事などで着飾るのが礼儀らしい。母エディの教えである。
たまには、ズボンなどがいいなと思う時があるのでもう少し成長したら制作しようと密かに計画中。
「畏まりました。」
そう言うと……メイドさん達が私を色々着飾ってくれる。
ほんとに、優秀なメイドさん達だと関心しながらじっと終わるまで待っている。
~30分後~
子供なのでそんな時間かかる事も無く、大人になったら倍は掛かるだろうと思うとゾッとしながら鏡の前で最終チェックをする。
「とても、お似合いで可愛らしいです!」
「ありがとう!」
支度が終わり広間に向かい家族にお披露目だ……
少し足取り軽くウキウキしながら向かう。
今日は、おめでたい日と共にお父様にお願い事を
叶えてもらうのだ!!
逸る気持ちを抑えながら…広間の扉の前に立つ……
ガチャリ……ッ
「おとうさま、おかあさま、おにいさま達~!」
家族を呼びながら駆けていく……
家族の前で止まりドレスの裾を軽く摘み頭を下げて挨拶をする。
「エイミィ、おはよう。似合ってる/わ。」
皆一斉に褒めてくれる。とても嬉しい!
お兄様’sとお父様は、顔を真っ赤にし鼻を抑えて何かに悶えていて、破壊力!とかブツブツ言っている……。
お母様は、ニコニコ微笑んで、何ともカオスな状況だ。
でも、最近毎日こうなので私は慣れてしまった日常光景でケロッとしている。
「今日は、おめでたい日だから……エイミィの親戚にあたる人達も来るからお父様と挨拶しにいこうな?」
「はい、お父様!その前に、お願いがあるのです!ぜひ、この屋敷を見て周りたいのです!いいですか?」
少し、あざとい気もするが、子犬の目光線だ。背に腹はかえられない!
絶対、厨房やら厨房やら厨房をみたいもの!
お願いお父様~........
「うっ……可愛い可愛い可愛い……。わかった……だが、1人ではダメだ。メイドか執事と一緒なら許可しよう!丁度、3歳になったエイミィに専属メイドや執事をつけようと思っていたからね。紹介するよ……こちらへ!」
もう、お父様心で思ってることがそのまま言葉に出てる自重する気無いな。
チッ……専属メイドさん達か……。でも致し方ない……。
今までお母様のメイドさん達に面倒を見てもらってたからなあ…。
お父様の呼びかけで扉から3人程入室してきた。
自然とそちらに視線を向ける……
次回▶︎専属メイド&執事のお話~