勘違い男の結末。
僕の人生は、失敗知らずのパーフェクト人生だ!
僕は優秀で頭も良いしルックスにも自信がある。
所謂、僕がモテない訳がない。
そんな風にそのまま生きてきた。
『失敗しない人生! パーフェクト人生!』
それに過去、僕は1度もフラれた事がない。
そんな僕が......そんな僕がまさか!?
こんな事があっていいのか? 僕をフル女が現れた!?
何てヤツだ! 僕をフルなんて有り得ない!?
そんなに美人じゃないくせに、性格がいい訳でもないくせに
でも、笑うと可愛いしたまに親切だしよく気が利くしお花が
好きだし見ていて飽きない......なんてことを!
いつの間にか褒めてるじゃないか!?
僕はどうかしたのか!?
『好き過ぎる! 彼女の事が好き過ぎるだ~! 最早愛してる!?』
僕の思考回路は壊れてしまったのか? 毎日、毎時間、毎分、毎秒
彼女の事を考えている。これは、尋常じゃないんじゃないのか?
僕は彼女を前にすると...? メロメロになっている。
彼女が言う事は何でも叶えてあげたい!
そこまで思うようになっていた。
僕は異常者だ! 変態だ! crazy過ぎる!?
フラれたのに、彼女に対して好きと言う気持ちが増しているのは何故だ?
僕は彼女にフラれたんだぞ~!
待てよ? これは彼女が僕に与えたミッションかもしれないじゃないか?
そうだ! そうに違いない。
彼女も僕の事が好きに決まっている!!
僕は1度も女性にフラれた事がないのだから!!!
そうだ! もう1度、彼女に告白しよう!
僕の聞き間違いだったのかもしれないし!
よし決めた! もう1度トライだ~!
◆
次の日に彼女に告白したものの...やっぱり彼女にフラれた。
しかも? 同じ人に2度もフラれるなって有り得ない!
それと? 彼女にこんな事を言われた。
『以前に断りましたよね? 断るのも勇気がいるんですよ! もう私に
付きまとわないでください。』
僕は失恋を同じ人に2回くらった。
それでも...諦めきれない! 何故? 僕じゃいけないんだ!
僕はパーフェクト人間なんだぞ! 彼女は見る目がないだけだ!
ちゃんと僕の良さがわかれば好きになってくれるはずだ! 絶対そうに
決まっている!!!
僕は少しずつ、彼女に僕の良さを見てもらおうと必死だった。
だけど......?
彼女から変な男性からひつこくされていて困ってますと警察に届けが
あったらしい。
僕は警察署に連れていかれて事情聴取を受けた。
警察の人からは、『あの女性に二度と近づかないでください。』
と強く言われた。
僕は犯罪者ではない!
これ以上は僕の気持ちは彼女に届かないのであろう。
1度ぐらい、『汚点』 があってもいいかと思えた。
『パーフェクト人生は、今日で終わりだ!』
しかしそれでも......? 彼女の事が諦めきれない!
どうしても僕の事を少しでいい! 見て欲しいのだ!
好きになってもらう事はこんなに難しいのか!?
最後までお読みいただきありがとうございました。