出会い
家を出てからのみかんは特に何も異常は無く、無事に入学式につき、式を終えた。これはみかん自身、異常なことがなかったということで...周りの人々は凄かった。
「この世の中の宝は中学生にあり!全てが中学生で動かされる世界!!やりたい事やって下さい!法なんて中学生に適応されないから!!」
とか言っていたのをみかんは軽く覚えている。皆おかしいと思わないのだろうか?? なんてたまに考える。世の中の宝は中学生...ねぇ。確かにこの世界は今そうなっているのだ。中学生が社長になったり、中学生がエロゲやってたり...とにかく基本的に何でもありなのだ。
「この世界、変...」と、呟き、式後のクラス分けが書いてある貼紙の場へと移動するみかんであった。
「うーーんどこだどこだ??」
と、みかんはジャンプしながら顔をあげて貼紙を覗く。みかんの前には沢山の人がいた。それもそのはず、1年を決めるクラス分けがそこの貼紙には書いてあるのだ。別段みかんが身長低いってわけでは...(察し)
みかんの身長は151cm、体重シークレット、 好きな食べ物 アップルパイ、 運動、勉学共に中間より上。むしろ上位に入るほどだとか。 ちなみに、髪は黄色のツインテ。
身長以外今の話にはどうでも良く、とにかく周りより身長が低いのだ。その為軽く馬鹿にされることもしばしば。身長が低いと苦労する。今だって...。
「ジャンプ、ジャンプジャンプ〜閻魔大王の雄叫...あ!!!!!」
ジャンプする時に着地に失敗したのか倒れてしまった。
「いってて〜私ったらついてな」
「大丈夫??怪我はない??今すぐ死ねる?」
と、後から声がかかってきた。
「何言ってんだお前!!」
「あ、すみません〜ついうっかりさんなもので余計なことを...」
「うっかりっていうのかそれ...」
「それより、立てますか??」
と、その子が手を差し出してくれた。
「なんだ、意外といいやつじゃん」
「よく言われます〜っと」
と、力をその子は入れて無事にみかんを引っ張りあげた。
「ありがとう、あなたの名前は??私はね、みかんっていうの」
「私の名前は七夕、七夕優実里!」
「よろしくね、ゆみりだから...ゆみーん!」
「いきなり馴れ馴れしいんだよ、クソが」
「えぇーーーーーーーーー」
こうしてみかんとちょっと天然??変な優実里は出会ったのだった。