表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏の秘密  作者: まーにゃ
シークレット10.8: 愛の謝罪
86/99

(第85話)

◇10.8 愛の謝罪



2010.8.23 23:50

宛先:前田蓮香

件名:山本エリ・本山リエです


久しぶり。中学のとき同じクラスで吹部だった山本エリと本山リエです。

中学を卒業してから1年と5ヵ月ほど経ちましたが、学校生活はどうですか。うちらは相変わらず成績が振るわなくて、夏休みの補習をうけながら、まあ、なんとか学校生活を送っているよ。


今日メールしたのは、蓮香に謝りたいことがあったから。二人でメールの文章を考えました。もしよかったら、最後まで読んでくれると嬉しい。



飾っても仕方がないので、単刀直入でいいます。

蓮香、イジメてごめんなさい。

うちらはまだ子供だったから、信じている人に裏切られることの辛さを知らなかった。

だけど、最近、心から好きになった人に裏切られて、蓮香の気持ちが少しわかったきがした。


蓮香はうちらを友達だと思ってくれていた。何度イジメられても、うちらのところへ帰ってきた。それがどういう意味なのかうちらは気づいていた。うちらを頼っていたことを知っていながら、あなたをイジメていた。

蓮香なら大丈夫。友達だから。そんな根拠のない自信があった。

でも、蓮香が横須賀からでていくことが決まったとき、うちらのせいかな、って思ってしまった。うちらは蓮香をイジメていた自覚があったから。


ずっとモヤモヤしていた。あれだけのことをしておいて、蓮香に謝らないまま終わってしまったことが。

高校へ入学してから、うちらの中には、お互い蓮香のことは口にださないという暗黙のルールができていた。怖かったんだ。今も蓮香に恨まれているんだろうな、と思うことが。だからうちらは現実から目を背けた。このころはまだ、蓮香の気持ちに本当の意味で気づけていなかったのだと思う。


でも、本当に好きな人ができて、愛情と信頼を仇で返されるほど辛いことはないと、身をもって学習した。

蓮香に謝らなきゃ。これは、逃げたらダメなことなんだ。そう思った。


許してくれるとは思っていない。何回誤っても、蓮香にとってうちらは汚点に過ぎないことは分かっている。

ただ、うちらの我儘をきいてくれるのなら、いつか会って話がしたい。

そして目を見て謝罪したい。蓮香と本当の友達になりたい。



蓮香、いろいろ辛いこともあるだろうけど、頑張って。負けないで。もう少し。ゴールは近づいているよ。

愛の力は大きい。こんなうちらを目覚めさせてくれたのだから。蓮香も、愛があれば、大丈夫だよ。

うちらは応援している。だから、精一杯生きてほしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ