中華を囲んで主婦達との休日
現在世間はゴールデンウイークに入り、湧斗達も連休に入った。学生なので当然宿題とかあるが
湧斗は先に終わらせてゆっくり過ごす事に決めていたが、それはやはり無理だった。
これまではずっと一人で自由に休日を過ごしてきたが、これまでに関わって来た人達と
つながりができてしまったせいで、湧斗に連絡がよく来るようになった。
なので来て欲しいと言われてやってきたのはたまに来る公園だ。そこに行くと知ってる人達が
集まっていた。中には知らない人もいるようだが。
「おはよう湧斗君」
「おはようございます。水瀬さん、白石さんも」
「おはよう。急に呼んでごめんね」
「いえ、暇ですから」
「それから湧斗君に紹介するね。同じ主婦の三人でこちらが東大寺千早さんで
こちらが森川洋子さんに高梨綾子さんよ」
「君がいつも聞いてる新堂君か。私は運転手するからどこか寄りたいところがあったら
いつでも言ってね」
「ハイ」
「私達は同じ団地に住んでる仲よ。昼は互いに一人だから一緒にいるわ。よかったら
一緒にお昼とか食べましょうね」
「は、はい」
三人に囲まれる湧斗。あわただしくなるのは三人が美人でしかも全員豊満な胸をして
いるので余計に興奮してしまう。
「じゃぁ湧斗君の家にお邪魔しましょうか。それから予定を決めましょう」
秋穂に言われて千早の車に乗って湧斗の家に来た。事前に連絡してきたのはこの休日に
旅行しようという誘いだった。
本当なら秋穂達だけで行こうと思っていたが女性だけだと不安だと思い、誰かを誘おうと
した時に秋穂が湧斗を誘うと決めたようだ。
洋子達も話は聞いていて会ってみたいと思い、今日湧斗を呼んだ。家の中に入り
リビングでくつろぐ。湧斗は一度自分の部屋に戻った。
「綺麗にしてるわね」
「ええ。男の子の一人だとたいてい散らかしたりするからね」
「そうね。でもあの子は料理するからちゃんと整頓はできると思うわよ」
「ねぇ本当に美味しいの?あの子の料理」
「もちろん。丁寧だし高い材料とかじゃなくちゃんと家庭の味にしてるから食べやすいし」
「それなら楽しみだね。なんなら旅行じゃなくてここに泊まるのもありかもね」
「それもいいけどあの子が困っちゃうかもしれないから。今回は旅行にしましょう」
そう話してると湧斗が戻って来て、秋穂から予定を聞かされた。秋穂達はたまに温泉に
旅行に行くようで、そこに湧斗を連れていきたいとの事だ。
普段から家の事などでゆっくりできてないんじゃないかと思って秋穂は湧斗にゆっくり
してほしいと思い計画した。
行くのは明後日から二泊三日だ。今回は土日が入り休日が長い。なので途中からでも
十分行ける日程だった。
そんな話をしながら湧斗は料理を作っていた。洋子達に出す為に作っていた。その途中だが
千早が覗きに来た。
「上手だね。私も作ってるけど全然君の方が上手いな」
「あ、ありがとうございます」
湧斗は集中しようとしていたが、千早がわざと胸の谷間を前かがみで見せてきているのが
わかった。それもエルの経験があったからわかる行動だった。
しかも千早だけじゃなく綾子と洋子も見に来た。三人の女性の香りと妖艶な肌の露出が
湧斗の手を止めてしまう。
「もうだめよ皆、湧斗君の邪魔しちゃ」
「ごめんごめん。でも湧斗君もいやじゃないでしょ」
「そ、それは」
「男の子だもんね。意識しちゃうわよね」
「あ、危ないので離れてください」
「じゃぁお楽しみは後にしましょうか。湧斗君の料理も食べたいしね」
洋子達が離れてようやく料理に集中する事ができるが、ずっと頭から彼女達の色気が
離れなかった。
それでも料理はしっかり作りテーブルに並べていく。湧斗が作ったのは中華だ。人数が
いるのでとりわけやすい中華を作った。
「美味しそう」
「本当にすごいわね。これを一人で作るなんて」
「時間はあるんで練習はできますから」
「それでも作れるのはすごいわ。それじゃぁいただきましょうか」
全員手を合わせてからいただいた。そして全員が美味しいと口にする。
やはり大人だからか食べる時は静かに丁寧だ。しかもその食べる仕草がどことなく
色気があって湧斗はたまに箸が止まる。
「ごちそうさま。本当に美味しかったわ。ありがとう湧斗君」
「いえ。喜んでくれたならそれだけでうれしいです」
「まったくこんなすごい料理作れるなんて。君は誰の胃袋を掴むきだい?」
「だ、誰のって」
「私でもいいよ!もちろん料理の後のお楽しみも含めて」
「それなら私でも」
「二人共主婦ですよね?」
湧斗を挟むように詰め寄る千早と綾子。後ろから洋子もくっついてきて幸恵も
そして秋穂も湧斗に寄り添ってきた。
「このまましちゃおうか?」
「な、なにをですか?」
「わかってるでしょ?キミも男の子なら」
「だ、ダメですよ!皆さんは主婦なんですから」
「本当に真面目ね。安心したわ。でも君がその気ならいつでもいいからね」
「ええ。待ってるわ」
そう言って洋子達は離れた。その後は普通に話し合って旅行の予定を決めた。
翌日に湧斗は準備をする。特に必要なものはないのでそこまで大変では
ないが全員分のお弁当を作るのはさすがに大変だった。
そうして旅行当日。移動は千早が持っている車で移動する。全員集まり目的の場所
京都に向かった。




