目次 次へ 1/13 プロローグ 高い天井に反響する甲高い笑い声。 厚い絨毯の上には、色とりどりのドレスが咲き誇るように揺れ、煌びやかな装飾が視界を埋め尽くしていた。 その中心で、数人の女たちの腰に腕を回し、頬を寄せながらご機嫌に談笑している男がひとり—— 王宮というよりは、そういう店だと言われた方が納得できる光景だ。 「えっ、これ俺が何とかするの?」 思わず漏れた独り言に、壁際に立つ騎士からは「その通りだよ」と言わんばかりの視線が注がれた。