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ニューワールド・ファンタズム  作者: 乙川せつ
第一部-ニューワールド編

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97/212

息子(仮)との共闘

「黒き剣士と剣聖の息子、ウェスタ・アリエル――――只今参上!」

『――‥‥えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ⁉」


(息子⁉)


無論俺とアリスの間に子供はいない。

いないはずだ。

だけど、この闘気に、炎…………。


「本当に‥‥?」

「親父、後ろ!」

「‥‥やべっ」


まだ灰色の巨人は倒れていない。

するとそれに対し、息子を名乗る青年のガーディアンが攻撃を始めた。

赤く、炎を纏ったガーディアン。あの炎は、まさか―――


「【英雄之炎リオネルフレイム】‥‥?」

「そう。親父のスキルと同じ【炎】だ」

「…………」

「【神威】」

「なっ‥‥」


ウェスタの手に握られたのは、確かに神威だった。

紺色の鞘に収められているそれは、コスモスターの宝。


「〝飛天〟!」


まさしく次元の斬撃。

俺が偶然習得した、単発最強の必殺技。


「親父、コイツはオレだけじゃ倒せない。力を貸してくれ!」

「…………分かった!」


神威があるなら――――


「来い、ベールリオン!」


俺の背中に、水色の剣が装備された。

剣帯が入れ替わり、元あった剣が消える。


「「〝飛天〟!」」


〝飛天十裂衝〟


十字に重なった斬撃が交点にあるものを砕く。

それは巨人の左腕。


「竜技、【竜牙突撃ドラグストライカー】!」

「竜技、【竜牙衝撃ドラグブレイカー】!」


二体の闘気竜が出現し、敵を噛み砕く。

それを見てよく分かった。

奴は守りが硬いのではない。回復力がとんでもないのだ。

なら、一撃で全てを消せばいい。


「最大火力でぶっ飛ばす!」

「了解!」


【英雄之炎】を起動し、エネルギーを充填する。

息子は詠唱を始める。初めて聞くものだ。


『起きろ、激動の英霊達よ。起きろ、空間を灼く火花よ。頂きの一鱗にて我が王道を指し示さん!』


それに続き、俺も詠唱。

これは、スキルの全解放を意味する。


『穿つは絶望、禁忌を鎮めるは星の伊吹。我を我たらしめる誓いをここに、英雄となる希望の一矢!』


「「【灯火ヴェーロス】」」


似て非なるものではあるが、同質の炎を指先に出現させた。

息子はそれを神威に纏わせ、付与する。


「【焔剣グラム】」


俺はというと炎を弓矢に変形させ、その一射を構えていた。


「【焔の一射 (グランド・ファイア)】!」

「【焔の一閃 (グランド・ファイア)】!」


螺旋となった二つの炎が巨人を砕く。灰色に再生する肉を焼き、殺し続けた。


「「はああああああああああああああああああああああああああ―――――っ‼!!!!!!!!!」」


親子の咆哮にて巨人は完全に消滅。

俺達は剣を収め、炎を消す。


「…………お前は本当に、俺達の息子なのか?」


俺の問いに、息子は「おう」とだけ答えた。


「そして、現実世界の人間でもあるんだぜ、オレって」


「…………⁉」


それは、アリスのようなアンドロイドボディではなく、本物の肉体を持っているということだ。


「アル‥‥本当、だと思う‥‥」

「アリス‥‥?」

「二人とも、戦っている時‥‥とっても頼もしかった。それに‥‥」

「それに?」


アリスは顔を赤くして、モジモジしながらこう言った。


「いたの」

「いたって、何が‥‥?」

「あの世界で、私の中に、赤ちゃんが…………」

「…………マジで?」

「……うん」


マジか。今初めて知ったわ。

え?え?え?え?え?え?

ヤバい、頭が混乱してきた。状況を整理しよう。

まずハワイ旅行のためにゲームログインして、滅茶苦茶強いモンスターが出てきて、応戦してたら息子を名乗る男が助けに来た。そしてその息子が俺と同年代ぽい?

さらに本当の息子の可能性も出てきた?


(なんだよこの状況‥‥)


その時、優也が口を開いた。


「兄さん、二人ってその…………そういうことしたの?」

「…………しました‥‥!」

「あちゃー‥‥否定材料がない。まあ、今までの二人を見てきて、ありえなくはないと思うけど‥‥」

「‥‥うん」


どうすんだよ、これ。


「じゃあ親父たち一旦ログアウトしてくれ。オレ、家行くから」

「あー、そうしてく――ん?」


今、家には母さんが…………。


「…………どう説明しようか、これ‥‥」

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