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ニューワールド・ファンタズム  作者: 乙川せつ
第一部-ニューワールド編

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94/212

蒼の奇跡編プロローグ-二人の剣士-

時系列的には第一部の結婚した2週間です。


俺とアリスが結婚した直後のことだった。

いきなりマティリス・クランの皆さんが襲撃?してきたのだ。


「アリスさん! 遂にやったんですね!」

「うん、アドバイス通り押してみた!」

「そうそう、それがいいんですよ。アリスさんみたいな美人に押されたら誰でも落ちます!」

「ありがとね!」


アリスと女性陣は楽しそうに話している。

しかし、俺は男性陣に詰め寄られていた。


「貴様……もしアリス様を泣かせたら………分かっているな?」

「は、はいっ!」

「だが、お前の実力は俺達だって知ってる。俺達の姫を、頼むぜ」


彼らは本気でアリスを心配しているようだった。

なら、俺は―――、


「………ああ、任せろ」

「そうだ、一つ気になることがあったんだけど」

「何だ?」

「お前、ユニークスキル二つ目か?」

「あ」


そういえば、みんなの前で《二刀流》使っちゃった…………。


「どうなんだよ」

「…………ユニークスキルだよ、二刀流の……二つ目だ」

「へーっ、史上初じゃないか二つ目なんて」

「ディオンさんや天使だって一つなのに……お前いったい何者?」

「あ、ははは…………」


(流石にギルガメッシュの記憶があるなんて言えない‥‥)


「神殺しなんてディオンさんもやったことないからな。お前が名実ともに【最強の冒険者】だ」

「…………」


(最強、か…………)


ここまで来たよ。

父さん、爺ちゃん‥‥母さん。

俺、追いつけたのかな。勇者より強くなれたのかな?

頑張るから。二人が残した平和を、繋いでみせるから。

だから、見ててね。俺の、冒険を。


「アルアイルさん」

「あっ、ごめん。考え事してた」

「まったく‥‥というか、うちに入るつもりは本当にないんですか?」

「えぇ?」

「それは私も聞きたいな」


そう言ったのは聖騎士ディオンだった。

マティリス・クラン団長‥‥。俺が唯一、一度負けた男。


「クランに入るつもりはないですよ。俺は今まで通りソロでやります」

「アリスはそう思ってはないみたいだが?」

「?」

「君と二人で攻略することを楽しみにしているようだった」

「あー‥‥それはそれ、これはこれってことで‥‥」

「強欲だな‥‥どうだろう。やはりうちに入ってみないか?」

「すいません」

「だろうね‥‥君の信念は強さでもあるが、弱さでもある。アリスを、頼ってくれ」

「…………はい」


強くなっても、俺は未熟者みたいだ。

若いなぁ…………俺。


「それはそうと、君達いったいどこで暮らすつもりだい?」

「家?」

「アリスはうちの寮に住んでいるんだよ」

「俺の家はかなり広いですから、大丈夫だと思いますけど」

「そうかい? もしかしてアルタイル君、かなり豪勢な家に?」

「そうですかね。一千万ぐらいでしたよ?」

『⁉』

「えっ、皆さんどうしたんですか?」

「い、一千万の、家、に暮らすぅ…………」


アリスは顔が赤くなっている。

なにか変なこと言っただろうか。


「君、ソロでそんなに稼いでるのか⁉」

「えっ、まあ…………最前線ですし、山分けもないですから…………」

「羨ましいぃ…………!」

「まぁまぁ、彼は実力があるから」

「くっ、世の中不平等だぜ!」

「ああ、そうだ」


俺は、意外と金がある。

だけど、友は少ない。


この影は、アリスという光によって消え去った。


「アリス」

「アル、どうしたの?」

「いや、これからよろしくなって」

「………ふふっ。うん、よろしくね…………アル」


その笑顔は、本当に美しかった。


次回より本編始動です。

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