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ニューワールド・ファンタズム  作者: 乙川せつ
第一部-ニューワールド編

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89/212

いるさ、僕たちが

俺は、神威とベールリオンを構えた。

ギルガメッシュ、流川はそれぞれ見たことのない武器を。


俺とギルガメッシュは同時に走り出した。


「うおあああああッ!」

「…………」


奴は無言で俺の剣を捌く。

今まで通りの剣戟ではこいつには通用しない。それだけは分かった。


(もっと、もっと速く――――!)


二刀流上位剣技 《スターマーク・リオネル》十四連撃。


ギルガメッシュと俺が同時に放った連撃は、空間に火花を生んだ。

閃光が散り、世が照る。


「遅いぞ、下郎」

「なっ―――」


ギルガメッシュの十四連撃目、ワンモーション遅れる上段斬りの軌道が俺とは違った。

これでは相打ち。

奴のHPが分からない以上、危険を侵すわけには――――、いや。


(だからこそ、ここでやるんだ――――!)


十四連撃目の上段斬り、それは互いの身体にヒット。


しかし。


どちらも死ななかった。


「心配して損したぜ‥‥!」

「ぬかせ!」


硬直が終了した瞬間、互いに攻撃を再開した。


「はあああああああっ!」

「――――――…………!」


今度も奴は無言の気合を込めている。

速く重い連撃。


(ここで、お前を超える――――‥‥!)

(やってみろ、オレ―――――!)


「「らああああああああああッ!」」


二刀流最上位剣技 《ザ・プロメテウス》連続二十五撃。


あの世界最強の必殺剣技。

絶対に殺す。神すら殺す。

真の殺人剣。


二十五撃目、左刺突。

今度こそまったく同じ軌道。

刀と剣の先が衝突する。


「くっ‥‥!」

「っ‥‥‥!」


互いに後ろに吹き飛んだ。


そして俺達は、他のスキルを使うことにした。



◇◇◇



「クソッ!」


扉の向こうでは、エイルとシズクが。


「どうやったら、助けに行ける‥‥!」


ヒントは門に書いてある文言のみ。

絆‥‥アルタイルとの絆‥‥


それを見て、シズクは魔法を唱える。


「フォーレルメン・アノークライ・レンフォー・アールレイ・オールレイ‥‥」

「まさか、お前‥‥」


基本属性魔法は日本語‥‥というか、術者の母国語で発動する。

しかし、それに当てはまらない魔法属性がある。


「空間属性‥‥」


空間系の術者は極端に少ない。

何故なら、エクストラスキルと同程度の会得難易度だからだ。

それに習得方法不明。

もうユニークと遜色ない難易度。


それを目の前でやられたのだ。エイルは驚愕した。

いや、それ以前に。


(誰を呼ぶ気だ‥‥?)


空間魔法‥‥この状況なら転送・転移魔法だろうか。

それには二通りある。自信を指定した場所に転送する魔法。そしてプレイヤーを自身の座標に呼び出す魔法。

今なら恐らく後者。


「カノードル・エクリーフ・プラフィード・プレイアード・フォーム・アート・アールラ・カリーナ」


長い。それ程に空間操作は大変なのだ。

それを簡単にやってのけるアルタイルの飛天は、まさに〝規格外〟。


「アールレイ・クラーフラ・アーレクス・フォー・アー・」


後はプレイヤー名を言うだけ。


「アリス」


一瞬の光の直後、シズクを剣が襲った。


「いっ⁉」

「え、シズク?」

「貴女わざと⁉」

「いいえ、今モンスターと戦っていたの。で、呼び出すとは何事ですか?」


シズクは簡潔に状況を説明した。

その説明が終わるや否や、アリスは剣で扉を攻撃し始めた。


扉にはドアノブすらない。

破壊のみ。

それは二人にも分かっていたこと。

だが、扉は傷一つつかない。


「硬すぎる‥‥!」


アリスは《コスモスター・レスティング》を放つが、結果は同じ。


「くっ‥‥」

「貴女でもダメなの‥‥?」

(アリスさんの絆でもダメなら、いったい誰が――――)


絶望の中。

足音が五つ、その場に向かっていた。



◇◇◇



「増援は来ないみたいだね。アルタイル君」


俺達の戦いを見ている流川がそう言った。


「うるせぇ‥‥黙ってろ‥‥」


そうはいっても、俺は限界だ。

戦いは拮抗していても流川にまで気を向けていると、あっという間に接近されてしまう。


「お前に絆を持つ者などいなかったようだな」

「いるさ‥‥《あいつら》が!」

「あいつら?」



◇◇◇



「どうしたら‥‥」

「らしくねーな、アリス。お前は何事も諦めないんじゃなかったのか?」

「えっ‥‥あ、あ、あぁ‥‥アース!」


三人が後ろを振り向くと、五人の男たちがいた。


「優也君!」

「アリッドです、シズクさん」


星川優也=アリッド。


「ディオン‥‥クリンス‥‥」

「初めましてだね、エイル君」


聖騎士ディオン


「お父様‥‥!」

「久しぶり、アリスさん」


星川紘一=ゼン


「カインさん!」

「よっ、アリスの嬢」


旅月カイン


「安心しろ、少年少女!俺達が来たからには、あのカッコつけ野郎を死んでも助ける!」


カインの言葉にアリスとシズクは大粒の涙を流す。


「そうは言っても、どうやって扉を壊すつもりだ」


そう問うのはエイル。


「俺達はアイツとの絆が誰よりも深い。俺達に壊せねぇ訳はねぇだろ」


根拠のない説明。だがどこか説得力がある。


「行くぜ、皆さん!」

「おう!」

「ああ」

「はい!」

「了解した」


孤月弐式・破龍裂槍ハリュウレッソウ

流水之宝剣・天礫太憐衝テンレキタレンショウ

新約 《バティリア・アクロフォース》

奪命・血裂ブラッドストライク発動、短剣最上位剣技 《エタナリィ・アポフィナシリー》

星天流奥義・天牙天穿テンノキバハアマヲウガツ


それぞれ人類の最高峰が放つ、最強の技。


それに絆が宿り、扉は砕かれた。

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