孤独と黒と終末
≫ダンジョンはクリアされました。
「よし!」
≫クリア報酬が開始されます。
「…………開始?」
「どうしたの?」
「いや、クリア報酬が開始って―――」
ザッ――――――
「やあ、久しぶりだね。アルタイル君」
「なっ――――よう‥‥流川‥‥」
そう、空間の歪みから現れたのは、流川大智だった。
「流川⁉」
「何故―――」
「まあまあ、落ち着き給え。私はアルタイル君に用がある」
そして、流川が話す。
「ダンジョンのクリア報酬だ。私たちと戦ってもらう」
「たち、だと?」
「オレだ」
金髪赤眼の英雄王、ギルガメッシュ。
「ギルガメッシュ‥‥」
シズクもエイルもこいつを見たことがある。
「お前たちと戦えってことか。不利にも程があるな」
「貴様に有利な戦いなどあの世界であったのか?」
「…………それを言うなよ」
しかしそこで終わらなかった。
「貴様に言わなければならないことがある。貴様はこの世界で死ぬと現実で死ぬ」
「…………は?」
死ぬ、だって?
バカバカしい。
いや。
俺の記憶を刺激したのは《死統魔導書》
シズクとエイルから血の気が引く。
「‥‥どうせ、お前たちと戦わなきゃいけないんだろ?」
「当然だろう」
「…………分かった。やってやるよ」
「待って!」
俺を制止したのはシズク。
「アナタ、本気で行く気⁉」
「ああ」
「相手はあのギルガメッシュよ⁉アナタが一番、その強さを分かっているでしょう!」
「…………そうだな」
「…………私の目を見て!」
はっとしてシズクの目を見つめる。
「…………アナタが死んだら、私はどうしたら‥‥!」
「死なねぇよ」
シズクの頭をポンポンと撫でる。
「…………アルタイル」
「エイル、後は頼む」
「…………了解した」
もう一度、ギルガメッシュに向き直る。
「覚悟はできたか」
「もちろんだ」
「では、行くぞ」
異空間への門が開く。
そして俺達三人が入るとその扉は閉まり、その場に残った。
扉に文字があった。
『無限の絆持ちし者、回廊を打ちこわし、願いから始まる未来への青薔薇を咲かせん』




