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ニューワールド・ファンタズム  作者: 乙川せつ
第一部-ニューワールド編

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ギルド激突

シズクが我が家で暮らすことになった。

結衣さんもだ。


「…………どうしてこうなったかなぁ‥‥」


ふと視界にクロノスが入り、それを頭にかぶる。


「ゲート・オープン」


≫一件のメールが届いています。


メール‥‥バベルか?


「…………シズク?」


どうして‥‥?

普通に現実で―――いや、もしかしてあいつ、俺の部屋でダイブしてるんじゃ―――――。


その考えを振り切り、メールに中身に目を通す。


『今すぐ煉獄の10階層に来て』


煉獄は俺が前に戦ったダンジョン。


「なんで今‥‥?」


ボス戦で苦戦しているのか‥‥?


◇◇◇


そこで見た景色は、血の気が引くものだった。


「うおおおおッ!」

「せえええええいっ‼」


そこでは、二つの団体が殺し合っていた。


「なんだよ、これ‥‥」


唖然としていると、後ろから


「アルタイル、来てくれたのね」

「すまない、またお前に縋って」

「‥‥シズク、エイル‥‥」


二人だけが冷静だった。


「どうしてこんなことになったんだよ!」


驚きながら問い詰めると、エイルが口を開いた。


「…………このボス戦は、一つのギルドしか入れないんだ‥‥!」

「なん、だと………?」


ボスを最初に攻略した戦いのラストアタッカーには特別なアイテムが与えられる。

ラストボスなら尚更だ。


「くそっ‥‥なんて性格の悪い運営だ‥‥」

「まったくよ‥‥」

「それで、俺に止めてくれってことか?」

「ええ、アナタはどこにも所属しない第三勢力。問題にはならないわ」

「そうか‥‥」


なら―――――――


「鎮圧開始だ」


片手剣最上位剣技 《スターブレイク・ノヴァ》

流水剣〝河川敷〟

竜剣〝竜廻〟

飛天一刀流〝羅刹〟

範囲縮小〝飛天〟


これらを一瞬で、全て放ち切る。


「これでいいか?」


背中に大剣を納めるのと同時に、ギルドは地面に倒れた。


「…………一応精鋭なのだけど………」

「ああ」

「そうなのか、それはすまないことを‥‥」


倒れているギルドメンバーを見渡す。


VR内で気絶すると、10分後に意識が覚醒する。


「なあ」


俺から切り出す。


「俺達で攻略しないか?」

「…………」

「…………」

「「それだ(よ)!」」


数分後、門の前に立つ。


「行くぞ、準備はいいか?」

「ええ」

「ああ」


10層のルール

最終階層である10層に入れるギルドは一つのみ。

ただし、ソロプレイヤーはその限りではない。


シズクもエイルも、一時脱退を決意した。


その死神の門が、ゆっくりと開く。


《The Ded Rain》


大鎌を持った死神。


―――――――血の雨、か。

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