寝れないってこういうのもあるんだな
遅れました!
うちの風呂はかなり大きく、大浴場が二つある。
俺はコソコソと男湯に入った。
「ふいー」
やっぱ一人でゆっくり入る風呂はいいわー。
「はーっ………」
風呂はあっちでもあったけど、こっちとなんか違うんだよなー。
………それにしても、ギルガメッシュの記憶、か。
ゼウス討伐以降の記憶が思い出せない。
もしかして、何か重大なことを隠しているんじゃ………。
《英雄之炎》を生み出したのは、ギルガメッシュなんじゃないか?
エンキドゥは、神威にギルガメシュをの記憶を宿したと言っていた。
なら記憶と同時に解放されたそれも、ギルガメシュの―――、
………いや、これは考えなくていいか。
どうせHFでは使えないだろうし。
「…………はぁ………」
◇◇◇
女湯にて。
「お二人は何故鉄也さんをお好きになったのですか?」
と、天使――セナ――志原結衣――が聞いた。
それにまずアリスが答える。
「私はねー、あの時かなー」
「あの時?」
「76層のボス戦で。アルがボロボロになりながら一人で戦っていたんだけど、もう我慢できない!ってボス部屋に飛び込んで………そのまま抱き着いちゃった」
「だっ…………」
抱きついた―――、
「そう言う貴方こそどうなのよ」
結衣は恥ずかしい、と思いながら
「私は、助けてもらったのもありますが、一目惚れ、です………」
「へーっ!」
「一目惚れ?」
「その………初めてご対面した時に、そのお顔に………」
「あらー」
そう、この女は初対面で魔眼を使ってきたのである。
どう思う?
初めまして、はい洗脳って
おかしいよねー。
おかしいに決まってるだろ。
「…………私は、」
最後にシズクが話し出す。
「今まで青春なんて経験したことがなかったのに、あの人と話していると、とっても楽しく思えたの」
「だってシズク、暇を見つけては彼に会いに行っていましたよね」
「…………はい」
「あの時はびっくりしたなー、結婚早々不倫かと思いましたよ」
「………ふふっ」
「…………彼って、不思議な人よね」
シズクがそう言った。
「普通、決闘してまで王族に逆らったりする?私だってある程度の支持はあったと思うのだけれど」
「しませんね」
「ええ、普通なら受け入れます。………普通なら」
「アルは最初から変でしたからね。試験官を倒すなんて聞いたことがありません」
「あらま」
「お強いこと」
その後30分ほど話し続け、三人は風呂から上がった。
「あれ、アルは?」
「兄さんならもう部屋に上がりましたよ、「疲れた」って言ってました」
「そう………ありがと!」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
「…………兄さん。ハーレムじゃん」
ポツリと、優也が漏らした。
◇◇◇
「………」
俺は自分の部屋のベッドでゴロゴロしていた。
このベッドはアリスが来てから二人で寝ている。
………何も言うな。
俺も思うことはある。
「…………はぁ」
最近溜息増えたかなー?
まあ、精神年齢三十近いからなー。
ガチャ
ドアが開いた。
アリスかな?
「起きてる?」
そう言ったのは予想外にもシズクだった。
「お、おう………」
戸惑いながらも答える。
「失礼するわよ」
シズクの後にアリスと結衣が入ってくる。
「おいおいどうした………」
一気に入ってきて流石に驚く。
「え、四人で寝るからだけど?」
「…………?」
聞き間違いか?
俺の脳が勝手に変換したのか?
四人で寝るって聞こえたような………。
「よっと」
壁からアリス、俺、シズク、結衣がベッドに寝転ぶ。
………クイーンでよかった。
すいません、週一か二が限度になると思います。




