こわ~いお泊り会
しばらく話していると、母さんと優也が帰って来た。
アリスは買い物途中何かを察して猛ダッシュで帰ってきたそうだ。
「兄さん………」
「あらあら~」
「…………なんだよ」
優也が「うわ~」という目で俺を見ている。
「兄さん、アリスさんに飽き足らず………」
「………返す言葉もない」
シズクは時計を見て
「さて、そろそろ帰りましょうか」
「ええ」
すると母さんが笑って
「あら、もう暗いから泊っていいのよ?」
と言った。
「「…………んあ⁉」」
流石双子。俺と優也の反応は全く同じだった。
「いいんですか⁉」
「お願いします!」
「…………」ポカーン。
アリスは魂が口から飛び出そうになっている。
そうして、お泊り会が始まった。
「夕食を作りましょうか」
「あ、私手伝います」
「私も」
「お母さま、私も」
「はいはい、ありがとうね~」
俺と優也はリビングでゴロゴロしている。
「兄さんはモテモテだね~」
「お前だって、他の女子いたじゃん」
「まあ、告白してくる子はいたけど、やっぱり麗香ちゃんが一番だよー」
「………そっか」
「兄さんも早く選びなよ」
「…………出来たら苦労しねーんだよ………」
「それはそうだね」
「………ぷっ」
「………ふっ」
二人で静かに笑った。
NF。あの世界の家族は、間違いなく本物だった。
だけど、星川鉄也(俺)の家族は、ここにいる。
「できたわよー」
「「はーい」」
二人でテーブルに向かうと、シズクとアリスが睨み合っていた。
「…………どうした?」
「別に………」
「ただどこに座るか話し合っているだけよ………」
話し合いって火花が散るもんだっけ?
それ、牽制とかバチバチにやり合ってる時になるもんじゃない?
まあ、いいけど。
俺がいつもの席に座ると、
ガシッ。
二人が俺の隣の席を掴んだ。
「ここは私の席だけど………?」
「いいえ、ここは譲ってもらうわよ………」
「あ」
優也が思いつき、席を立った。
「兄さん、ここ座って」
「?」
縦長のテーブルの辺の長さが短い席に座ると、アリスとシズクは俺の席、裕也の席にそれぞれ座った。
「おー、いいな。優也」
「頭を使わないと」
「へいへい」
アリスとシズクは満足そうな笑みを浮かべている。
さて、全員着席っと。
今日の晩飯は唐揚げか。
「「「「「いただきまーす!」」」」」
「はい、あーん」
「こっちも、ね」
「うっ………はい」
シズクとアリスにあーんしてもらう。
………もう、諦めよう。
俺は生きた心地がしなかった。
そしてこの後、更なる事態が―――。
「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」
「はーっ」
終わったー。
何か、今日は疲れたなー。
まあ、当たり前か。
新世界への移動と修羅場?を一日で経験したのだから。
「お風呂そろそろ湧くわよー」
「ほーい」
………ん?
なんでお二人 (アリスとシズク)こちらを見ているんですかねー!
活動報告でちょっと設定出します。
すいません。これから毎日更新出来ないと思います。




