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ニューワールド・ファンタズム  作者: 乙川せつ
第一部-ニューワールド編

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63/212

再会?困惑

「ふいーっ…………」

「楽しかったー!」

「…………久しぶりの感覚だったね」


あれから2時間、俺達はダイブ切断して元の世界に戻ってきた。



あの世界のシステムはNFとまったくと言っていいほど同じだった。


―――恐らく、《闘気》も…………。


闘気は簡単に言えばHPとは違い《存在》の根幹となるエネルギーを放出、圧縮、武装することを指す。


剣等、無機物の武具に纏わせその構造を穴埋めし強化する闘気 《錬武》


身体を内側から強化する闘気《絶体》


精神力そのものである〝気〟と融合させ、対象を威圧することができる闘気 《心放》


武具と闘気を同調させ、その真価を引き出す技術《真相解放》


そして歴代勇者と俺が扱う《竜技ドラグシリーズ》は、《錬武》《絶体》《心放》と、勇者が放つことが出来る力 《紫電》を融合させ、竜の形で放つ技だ。


…………まあ、よほどの猛者が出てくるまで使うつもりはないが。


「「あっ」」


アリスと優也が思い出した、という風に止まる。


「私、お母さまに買い物を手伝うように言われているのでした」

「僕もデートの約束が…………」

「行ってらー」


ドタバタと二人は出掛けていく。


「はぁーっ」


また、か。

あんな目にあった癖に、新しい世界を楽しんでやがる。

重症、その一言に尽きる。

思えば俺がギルガメッシュとしてゲームクリアできたのも、重度のゲーム廃人だったからに他ならない。

俺は、自身のどうしようもない性分が多くの人を救ったことに違和感を持っている。


その《俺》は俺ではないのに、俺と同じ心をもった《俺》だった。


意味が分からないと思われるだろうが、俺の中では星川鉄也と、ギルガメッシュ、アルタイル=アリエルは別の一個人だと思っているのだ。


そもそも、ギルガメッシュというのは古代ウルクの王で、本物の英雄王なのだ。


俺は、その名を名乗ったに過ぎない。


しかし、NFの伝説ではギルガメッシュというのは史実と同じく《始まりの英雄王》と呼ばれていた。

皮肉。まさに皮肉。

贋作が、本物と同じ異名で呼ばれるなんて…………本物への侮辱にもほどがある。


「…………俺は…………英雄なんかじゃない…………」


唇を噛み締める。


ただ力を持ってしまった凡夫、それが俺だ。

――――俺は、誰なのだろう。

星川鉄也?

アルタイル=アリエル?

ギルガメッシュ?


それとも、――――――――――?


軽い眠りに落ちた。


―――竜?

見た目は西洋のドラゴンそのものだが、何か違う。

圧倒的な、現実感。

まるで今、目の前にいるかのように。

まるで、この目で昔、見たことがあるかのように。

まるで、自分が自分だと理解できるように。


そのドラゴンは、徐々に遠くなっていった。


―――待ってくれ、お前は――――!


手が重い。

飛び立つドラゴンに向けて伸ばした腕が上がらない。


「待って―――」


(夢、か…………)


ピンポーン


チャイム?

誰か帰って来たのか?


「ちょっと待ってろー」


玄関に向かい、ドアを開けた。


「久しぶりね」

「お久しぶりです」

「…………なんで、お前らが…………」


騎士団長と教祖様が、そこにいた。


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