――――世界は血肉でできている。
それはアルタイル=アリエルがアリス=フリューレと結婚して、3日後の事だった。
「アル、起きてー」
「むにゃ、んにゃ…………」
「もう…………ふーっ……」
「ひぎゃあ⁉」
耳に風を感じた俺は勢いよく飛び起きる。
「アリス、勘弁してくれ…………」
「アルが起きないんだもん」
「それはごめん」
俺の家で一緒に暮らして2日目。
平和な生活を送っていた。
ピーッ、ピーッ、
家の中にその音が響く。
それはステータスプレートから。
「なんだなんだ…………」
机の上にあるそれを手に取ると、メッセージが届いていた。
「…………ん?」
「どうしたの?」
『本日正午、騎士団アースリア支部に来るべし。』
「…………あぁ?」
「騎士団?」
騎士団とは連合国…まあ、国単位でつくられた共同の軍隊だ。
「なんで騎士団が…………」
「…………勧誘だったりして」
「そんなまさか…………」
いや、前に似たようなことがあったような…………。
まあ、いいか。
どうせ行かなきゃだし。
朝食後、リビングでゆったりとしていた時だった。
ふと目を瞑っていると―――。
嫌な世界に入る。
血の海と、肉の大地で構成された世界。
それが何かはすぐに分かった。
それは―――――――――いや、今はいいか。
だが、妙に安心できる。
こんな地獄のような世界で落ち着くなんて俺もおかしくなったのかな?
そこにはアリスが、カインが、ディオンが、エイルが。
そして、金髪赤眼の英雄が。
英雄以外のみんなが笑って、俺に手を差し伸べていた。
…………ごめん。俺は、誰かを犠牲にする世界には行けない。
俺は、みんなで笑っていける世界をつくりたいだけなんだ。
無理かもしれない。夢物語だと笑われるかもしれない。
だけど、この夢は、確かな価値があるはずだ。
叶える価値が、目指す理由が。
この数年でモンスター、犯罪者、戦争、いろんなものを見てきた。
俺は、諦めない。
諦めたら、今まで出会ってきた人を裏切ることになる。
俺は、戦う。
平和な世界を叶えるため。
無限の矛盾を見たその先に、無限の希望があると信じて。
「俺は、こんな世界に至らせない!」
この世界にも、価値がある。
鮮血が舞う現状には、この力が必要なのかもしれない。
「力を貸してくれ」
アリスたちは光となって消え、代わりに無限とも思える数の刀剣が、その世界に突き刺さった。
乱立。剣の世界。
正に、戦いの世界。
「行くよー、アル」
「ん、ああ」
アリスに起こされ、俺達は騎士団に向かった。
すいません。書かなきゃと思っていたところまで描けませんでした。
次回、次回こそはシズクとアリアスが出るはずなので!
これからもどうか、よろしくお願いします!




