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ニューワールド・ファンタズム  作者: 乙川せつ
第一部-ニューワールド編

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51/212

最後の二十六撃

俺は、この技を放つ。


二刀流最上位剣技、《ザ・プロメテウス》


「失敗を繰り返すとは…………!」


流川もまた、同じ技を。


ザ・プロメテウス


十撃。左右同時の切り払い。


十五撃。右切り上げ。


十七撃。右刺突。


二十三撃。左上段斬り。


二十四撃。右水平斬り。


二十五撃目。左刺突。

本来ならここで敵は死ぬはずだ。そもそも一つの戦いでこの技を二回使うなんてことはなかった。


一度使えば殺せていたから。


モンスターも、魔族も。


「同じ結果になるだけだ!」


硬直する直前の流川がそう叫ぶ。

だが、それはさっきまでの俺だったならの話だ。今の俺は一味違うぞ?


…………俺は、止まらない。…………止まれないんだ!


「う、…………うぉお…………!」


僅かに、身体が動く。


身体が痛む。

世界の理すら超えて。その代償である痛みを乗り越えて。


見えないせかいを引き千切って!


「馬鹿な…………」


流川も理解したようだ。


この《システム》には、人の想いを現実にする力があるのだと。


「行きたまえ…………アルタイル君!」

《聖騎士》ディオン=クリンス。お前は俺の目標だった。


「行け…………!」

《旅月》カイン=アーク。お前は俺を助けてくれた。


「行きなさい!アル!」

《最高鍛冶師》ベリアス=ユリーナ。お前は俺の愛剣を作ってくれた。


「頑張って…………!」

《刀の継承者》シーナ=アインハルト。貴女は俺のことを認めてくれた。


「行くのだ、少年」

《愛の騎士》クラデオル=ローズ。アンタは俺が救えた数少ない人なのかもしれない。


「…………行け、アルタイル」

《騎士王》エイル=ローグ=ペンドラゴン。お前は俺なんかよりよっぽど凄い、英雄王だよ。


「いけえええええええええええっ!」

《二代目勇者パーティーの剣士》アース。師匠、俺に流水剣を教えてくれてありがとうございました。


師匠の叫びに続き、目覚めているプレーヤー全員が、そう叫んだ。


そして、世界を黄金の光が満たした。


―――…………弱者が覚悟を決めたのだ、強者に敗れる筋合いはない。この世界は―――――――――――無限の希望で出来ていた!


その短い詠唱を心で世界に刻むと、小さな世界が心に現れた。

身体の内側から黄金の光が溢れ、右目に集約。そして心の中に、無限の剣が現れた。

プレイヤー全員の記憶が剣となり、力となったのだ。


魂剣之希望ソード・オア・ザ・ソウル


ナイトプレートを、水色の光が包む。まるで最初から、《その技》を放っていたかのように。


「――――……ぁぁぁああああああああああッ!」


《スターオーバー・エクストリーム》   二十六連撃。


―――。



流川の身体を、切り裂いた。


瞬間、流川の身体を中心に、世界を白が包む。


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