2000年前からの英雄
『変われ』
「⁉」
――意識が――遠く――。
「―――アルタイル?」
「ここまでの戦、大儀であった。」
「え?」
「我が必ず大きなダメージを与える。その間にこやつと貴様で奴を仕留めろ。」
「アルタイル、何言って――。」
その時、アルタイルの髪が黄金になり、眼が赤く輝いた。
「――ギルガメッシュ」
「エンキドゥ。いるか?」
「いるよ」
あの時の、黒髪の女性――。
「力を貸せ」
「喜んで」
『………世界は、夢と希望で出来ている。
無限の星よ、今この時輝け。
美しい者醜い者、遥か永久の王国を!
英雄は今生きる者たちが名乗る名!
オレは英霊として、英雄王としてこの世界を引く。
進め、全ての希望を引き連れて!
弱者が覚悟を決めたのだ。強者に敗れる筋合いはない!
―――〝ソード・オア・ザ・ソウル〟そこにあるのは、剣か魂か!』
〝心象転写〟
魂剣之終末
アルタイルの領域が消え去り、新たな領域が広がった。暗い夜に黄金の光が散る。
「「ファースト・レディ」」
「〝黄金剣〟」
「〝天の鎖〟」
「「ファイア」」
黄金の大剣と数多の鎖が女神に向かった。それは女神を拘束し、剣が腹を貫いた。
「がはっ……くっ――ハアアアアアア!」
女神は身体を変えて、醜い姿へと変身した。
「女神などではなく、ただの怪物だな。」
「「セカンド・レディ」」
「「エア・マキシマ」」
「「〝ワールド・オブ・ザ・ブレイク〟」」
「「ファイア」」
女神はボロボロの姿へと――。
「女神は――死なない――!」
「試してみるか?」
そう言ってギルガメシュは両手に剣を持つ。
二刀流最上位剣技 《ザ・プロメテウス》――二十五連撃。世界最強の必殺技。
「《二刀流》は王の証。両の手で数多の武器を操る〝才能〟だ。」
「このっ――」
女神が避けられない程の斬撃を叩き込み続ける。エイルの眼には残像が見えたほど。
速すぎる――。
「〝百花繚乱〟!」
スキルが終わった後でも、硬直もなしに動き続けている。
「〝ブーストアクセル〟〝ソニックアクセル〟――。武技〝奈落〟!」
女神が隙を見て放った光球も突如現れた円盾で防ぎ、剣で追い打ちをかける。
「何なの、剣が消えたり、盾が出たり――!」
「王は全てを統べる者なり――」
「死ね!死ね!死ねええええええ‼」
怪物から放たれる光線を弾き、炎の斬撃を放つ。
「この身体は面白い事を考えるな……使わせてもらうぞ。〝英雄憑依〟ギルガメッシュ」
剣が加速し、空間を熱する。星屑のように輝き、切り裂くものは進む。
「おお、動きやすい!まさか我自身を模倣することになろうとはな!」
「武技〝双撃〟‼」
同時に上段から振り下ろし――。
「神威よ、しばらくぶりだな。」
刀を手に、抜刀術の構えを取る。
「かつて、人間の剣聖がつくった最速の剣術……それが、鞘の中で刃を加速させる刀の奥義、〝抜刀術〟
そしてその中でも古代、世界に認められた技……見せてやろう」
――銀河天文流――。
怪物の光線が迫ってくる――。
「……………………セアッッ!」
〝奥義〟
爆音、ソニックブームを引きながら王の刃は怪物に接近する。
「グッ……」
怪物によって刃が止まる――が。
「ハ、ァァアアアアアア‼」
刃が止まっても、進み続ける。それにより、刃が喰い込む。
――――止まるな――――。
「うおおおおおお‼」
そのまま、怪物の首を斬り飛ばした。神速を超えた一閃。
〝王牙天翔〟
「ガハッ……………」
「トドメは刺さん。それはこやつの役目だ。だが、トドメを刺せるぐらいには弱らせておく」
「嫌………嫌!」
女神に戻った女を見下ろしながら、亜空間から一本の剣を取り出す。
「これはあらゆる種族の英知と技術が集まって出来た始まりの剣だ。―――――〝解放宣言〟」
《オリジン・オブ・ソード》
始まりの剣は、全てを斬れるほど大きくなった。そしてそれを天に向け――――――
〝気〟を宿した超巨大な斬撃を放つ。
「星を両断するは剣、創生の一夜をこの一振りに。さあ、閃空の轟を。雷鳴を。跪け、戦国の終末よ! 神絶之命閃!」
世界を断つ、王の斬撃。それは、偽女の身体を切り裂いた。
「……………………今だ」光を天空に放つ。
「合図!」
アースは王の合図を見て、〝草薙の剣〟を地面に突き刺す――。
「〝解〟!」
〝草薙の剣〟の能力――それは、あらかじめ叩き込んでおいた攻撃を、好きなタイミングで炸裂させる―
―。アースは機体の弾丸や、アルタイル達の剣に闘気を仕込んでいた。
――今までの攻撃を同時に炸裂――。
「ブッ飛べぇえええ‼」
そしてそれを皮切りに、皆が攻撃を打ち込む。
「〝星砕きの流星群〟・超新星!」
『総員掃射!』
「流水剣第三秘剣・抜刀術――」
鞘の中で闘気を加速させる――。
「〝修羅・抜刀〟!」
練り上げられた闘気が放たれる。全てが混ざり合い、女を襲う――。
「キャあああああああ⁉」
「後は貴様だ。我が未来よ」




