推しに恐怖?
監禁された次の日・・・・
「やっぱり夢じゃなかったのか・・・・」
目が覚めて昨日の家に居た。
「おはようございます」
「ユイ・・・・・・・」
「朝ごはんですよ」
リビングに連れていかれる。
「朝食は、卵焼きと白米、お味噌汁です」
「さあ、召し上がれ♡」
「・・・・・・・いただきます」
恐る恐る口に運ぶ。
「っ・・・おいしい!」
「よかった~」
「いっぱい食べてくださいね」
やはりここは天国か・・・・
「あの・・・」
「どうしましたか?」
思いを告げる。
「家に帰ってもいいですか?」
「ここが家ですよ?」
「いや、俺の家に・・・・・・・・」
「私たちの家です」
断固。
(Oh・・・no・・・・・・)
「学校は・・・・・・・」
「もちろん行きますよ」
「あなたが通っている高校に転校して一緒に頑張ります!」
(マジかよ)
「もちろん私達の事は秘密です」
(でしょうね)
「これから死ぬまで貴方を離しませんから覚悟しておいてくださいね♡」
(覚悟も何も拒否権なしだろ)
「もちろん拒否権はありませんから」
(その笑顔が怖く思えてくる・・・・・・)
朝。
「やっぱり夢じゃないのか・・・」
「おはようございます」
ユイが優しく話しかける。
「おはよう・・・」
「早く朝ごはん食べないと学校遅刻しますよ?」
「やべっ今日月曜か」
「そうですよ~さあ、朝ご飯食べましょう」
「あ、ああ・・・」
(監禁されて2日が経ち今日は学校だ。今日からユイが俺の学校に転校してくる・・何もないといいんだが・・・)
朝食後。
「どうですか?制服似合ってますか?」
「ああ、似合っているよ・・・似合っているんだが・・・」
「何故俺の制服があるんだ?」
「秘密です♡」
「デスヨネ~」
「さあ、行きましょう!」
「おう・・・」
登校中。
「あの~ユイさん?」
「はい?」
「なんで俺達は手をつないでいるのかな?」
「えっダメでしたか?」
「いや、駄目じゃないけど・・・」
(気まずい・・・)
周りの人が見ている・・・・その時。
「お~い!シン!」
「裕也・・・」
彼は桐川裕也。シンの幼稚園からの友人である。
「ん、お前誰だその人・・・お前が女と一緒に登校なんて珍しいこともあるもんだ」
「まあ・・・ちょっとな」
「初めまして神崎ユイと申します。よろしくね」
「どうも・・・」
すると裕也は小声でシンに話しかける。
(おい、この人アイドルじゃねえか?)
(ああ、そうだアイドルの神崎ユイさんだ)
(なんでお前と一緒に?)
(少し長くなるが・・・)
昨日までの出来事を説明した。すると
(・・・・・・まだ理解できてないところがあるが・・・・・)
(だろうな・・・)
(1つ断言できる)
(言ってみろ)
(お前、厄介なタイプの女に好かれたな~)
(だよな~)
「どうしたんですか?」
「いや、何でもないよ」
「?」
ユイはキョトンとしている。裕也が話かける。
「そろそろ学校に行こうぜ」
「ああ、そうだな」
シンと裕也の絡みを見て
「仲がよろしいんですね」
「?、まあ幼稚園からずっと一緒にいるからな・・・」
「羨ましいです・・・・」
「てか、急がないと遅刻するぞ」
「そうですね」
学校にて。
色んな質問をされたよ・・・・
給食時間
「お弁当をつくったので一緒に食べましょう」
ユイに誘われてシンは屋上に向かった。2人で屋上のベンチに座り食べ始める。
「はい、あ~ん」
「あむあむ・・・・やっぱりユイのご飯は美味しいな」
「よかったです」
「ふう・・・腹いっぱいだ・・・」
その時シンの膝に何かが乗る。
「ん?」
気になって下を向くとユイがシンの膝を枕にして寝ていた・・・
(うん、どゆこと?)
「頭撫でてください」
「へ?」
「お弁当のご褒美に頭撫でて下さい」
断れずにシンが頭をなでると・・・
「えへへ・・・」
(可愛い・・・)
シンは1つ考えてしまった。
(このまま一緒に暮らしてもいいかもな・・・・)