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長い長い新たな始まり

執筆が半月後になってしまうほどにスランプしてる。

「さてと、じゃあ帰るわ」

「おう、手配しとく」

「さんきゅ」


と悠斗はどうするかなと周囲を見渡せば、どこにも居ない。


「あれ?さっきまで悠斗いなかった?」

「悠斗?愛華さんとどっか行ってたぞ」

「……そうか、じゃあ先に送って貰えるか?」

「了解、じゃお願いします」

「任せてください」

「あっ、私もお願いします、そろそろ…親が心配しそうなので」

「はい、そちらも合わせてお任せください」


ヌルッと出現したメイドにはもう慣れたので反応せずに、ついでに日菜さんと一緒に帰ることになった。


「高級車ではあるんでしょうけど、やっぱりこういう広くない車が落ち着きますね…」


と4人用の、これも一応高級車…の中でも割と高いハズの車に乗り、メイドさん運転の元、帰路に着く。


「すごい楽しかったです」

「まぁそうだな、拓也とか美香さんと仲良くなるとこういうのに巻き込まれる頻度は上がるけどな」

「頑張ります!」


別に気負わなくていいのに何を頑張るかはさておいて


「そういえば、蒼空は2人に無理やり連れてこられてるって言ってましたけど、大丈夫なんですか?」

「そりゃ嫌だけどさ、楽しいじゃん、アイツらが楽しそうにしてるの見るだけでも、俺はまぁそんな奴だから」

「そういうものですか?」

「そういうものです」


小首を傾げる少女に少しイタズラしてやろうかと嗜虐心が疼くが、一応耐える。

そんな関係性が深くは無い。


「…それより、日菜さんは大丈夫だったの?前回より少し緊張してたみたいだけど」

「まぁ…色々、ドレスとかあんな高いもの私に、とは思いましたけど、はい」


顔を少し赤らめながら目を逸らす。

恥ずかしかったのだろう、まぁあそこまで派手で綺麗な服はあの二人くらいじゃないとポンと買えない代物…いやまぁあれはオーダーメイドだろうけど…

だろうし人の目に晒されてしまえば恥ずかしいものだ。


「守ってくれて、ありがとうございますね」

「守ったというより日菜さんが守ってほしそうにこっちを盾にしただけだけどね…」

「めいわ…」

「迷惑じゃないよ?」


言わせる前に被せて言う。

迷惑だったらまぁ、美香さんとかにだる絡みされた時とか普通に剥がしてるし、まぁ今回は剥がすと良心が痛む感じのアレだったかもしれないが。


「まぁ困ったらいつでも俺の事頼っていいからね」

「ありがとうございます!」


と気付けば車が止まっている。


「もう着いてましたよ、佐久間様」

「あ、すみません!降ります!」

「急かしていませんとも、既に5分止まっておりますので」

「話してるとすぐ着くもんですね」

「そうですね」


とドタバタと狭い車内で荷物を纏める。


「あ、ありがとうございました!」


とドアを開き急ぎ足で家に帰って行った。


「恥ずかしがり屋ですね」

「そうですが、今関係ありました?」

「えぇ、ありますとも」

「着きました、あとついでにコレを」

「レシピ…さっきのやつですか?」

「えぇ、欲しかったでしょう?」

「さすがっす、後でしっかり返します」

「はい、こちらも楽しみにしております」

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