panic → people
p → p → p
「俺たちはなんでここにいるのだろうか」
「拓也のせいだから考えちゃダメだよ」
「それもそうか」
拓也の少し長めの新年の挨拶を聴きながら演台近くで4人揃って立っているが、たまに視線が来るから怖い、品定めされてる気がする。だって前回の誕生日同様とんでもなく偉い人たちいるんでしょ多分。
「あ、前回いた人が見えます」
「だよねぇ、いるよなぁそりゃ」
「前いなかったけど有名な人もいますよ、ほら最近話題になったドラマの〜」
よく知ってるな日菜さんは…まぁ家にテレビないからな俺は
と思いながら少し興奮気味の日菜さんを少し抑えつつ日菜さんの話を聞く。
「すごいです」
「まぁいつか慣れるよコイツらと一緒にいれば」
「慣れるんですかね」
「慣れるだろ、少なくとも悠斗は慣れてしまった」
「まぁ、見られてるだけだし、後で話しかけて来る人も意外と少ないよ?」
「ほら」
「…頑張ります」
とかそんな雑談をしていればいつの間にか話が終わっていたようで。
「…人の話を聞けよお前ら…まぁいいか下降りるぞ」
と拓也と美香さんが近くにおり、そのまま下に降り
「…日菜さんはあの二人の方に行かなくていいの?」
「邪魔しちゃ悪いですよ、ということなので守ってくださいね」
「ま、そんくらいならいいか、離れるなよ」
「はーい」
と適当に歩いていれば
「やぁこの間はありがとうね、そこの隣の子は彼女かな?」
「菊池さんでしたっけ?」
「覚えててくれたのは嬉しいよ」
「日菜さん行こう、この人に絡まれるとめんどくさい」
「あ、わかりました」
「逃げないでよ、一応有名人だよ?僕も」
「俺からしたら胡散臭い男にしか見えないので」
「あ、菊池ってあの有名なドラマの…そういえば前そんなこと話してましたね」
「イケメンで有名人なのに日菜さん的にはテンション上がらないんだね」
「いえ、まぁ遠目でこちらから確認したらテンション上がるとは思うんですけどイケメンから話しかけられたら怖くないです?」
「あー、裏ありそうだもんなぁ」
「あの、一応本人の目の前で言うのはやめない?」
「「あ、すいません」」
全然忘れてた、まぁいいか。話くらいはしよう。
「最近はなにかありました?」
「新しいドラマが決まったくらいだね、今から役作りさ」
「ほえー」
「はえー」
「2人して、よく分からないみたいな顔をしないでくれよ」
「俺ドラマ見ないので」
「私はもう次の作品に出されるんだなぁと」
「最近は俳優業も中々人材不足なんだよねぇ」
そんな話をされても正味どうでもいいが出てくるが…
「断りますけど」
「ははは、手厳しいね、まぁそう言われるのはわかってたよ…じゃあ僕は挨拶まわりしてこないとだからそろそろ行くよ」
「あ、はい、では」
「あ、あの二人の関係を聞き忘れてしまった」
「聞かなくていいでしょうよ」
「あぁ、あけましておめでとうございます、拓也さん」
「はい、今年もよろしくお願いしますね、と形式ぶったのはやめて」
「まぁそうだね」
「あれは2人してまだなクセして意識してるかしてないか分からないじれったい時期なんで聞くだけで色々モヤモヤするだけですよ」
「…それもそうだね、あの距離感は演技とかじゃ出せない良さがある」




