あの程度では波乱と呼べるわけがないらしい
イケメンだとバレると暴れるタイプの女が暴れます
あと、3日感覚で投稿してますけど、意外と書き置き溜まってるし2日感覚の方が助かります?毎日だと…書き置き足りなくなりそうなので毎日は控えさせて貰いたいですけど
「いえーい!」
と4人でハイタッチ、クラスに凱旋したが、まぁ特に何かあるわけではなかった。それはそう、だって俺ら2年だし、最後の3年リレーの方が盛り上がるし
後で優勝した時にもっかいテンション上げるべきだろう。
ということなので4人で勝利を祝いつつ、3年の方にリレーの方に視線を向ける。
「まぁ実況はマトモだな」
「そらそうだろ、最後の体育祭にふざけられて負けたとか洒落になんないだろ」
「俺らはいいんか」
「いいってことだろ、しなんだかんだ被害被ったのはお前と熊谷くんだけじゃねーか」
「あいつとは同志になったんだ」
熊谷くんはクラスメイトにめっちゃ責められてるのが見えるが、まぁ冗談的な感じの責められ方なのでアイツもあいつで愛されキャラなんだろうと思いつつ、リレーを眺める。
「終わったな」
「まだだけど…まぁすぐ終わるし、そうだなって返しとくわ」
「ねぇ…ちょっと」
「ん?どうした…悠…なんだそれ」
いきなり友人の辛そうな声がしたと思えばなんか女子に囲まれている、怖何してんの。
「ハイハイ、どうしたん?」
とさり気なく悠斗と女子の間に入る。
「悠斗くんがそんなイケメンだと思ってなくて…」
「でも囲むこと無くない?悠斗だって怖いもんな?」
「えっと…うん」
「可愛い!」
「どうどう、やめんしゃい、ただでさえちょっと引いてるのにそんないきなり来られてもでしょう」
「可愛くてカッコイイとか…ソレは卑怯…っ!」
「獣の目をしているっ!?どうどう…抑えて、抑えて…」
なんで…こんなことになってるのか、リレーを見させろよ。
「まぁ悠斗、なんだかんだお前はイケメンな方だからな」
「そう、だったんだ…」
「そうだぞ、陰キャの目元出したらイケメンでした、なんてよくあることだろうし、典型例だぞ」
「今君は過ちを起こそうとしている、落ち着け、暑さに頭をやられてるんだ」
いや、小動物みたいに怖がる悠斗は可愛いけど、わかるけど!だが俺はこいつを守らねばならぬ!
「ハイ。君らも散った散った」
と周りの女子を帰し、獣と対峙する。
「いやダメ、ちょっと一口…」
「アウトだアホぉ!」
俺のチョップが獣を襲う!いや獣みたいな一般女子生徒だが、字面がワイルドだなコレ。
「せんせー、ちょっとこの人、熱で頭やられたみたいなんで保健室連れてきますねー」
「おう、そうしろ、傍から見てもソイツは頭がヤられてるのは分かってたからな、連れてけ」
ということでお姫様抱っこして連れてく。
どうせ気絶してるから気付かないだろ
「んじゃ連れてくわ」
「おー」
「いやさりげなくお姫様抱っこしてることには突っ込まないでやるよ」
「ん?まぁ運ぶならおんぶよりこっちの方がいいだろ?」
女子がわーきゃーしてるが
「野次あんま飛ばさないでくれ?介抱してるだけだから、あと通してくれ…騒ぐな…」
となんやかんやで色々騒ぎがあったが、この程度のイベントで体育祭は幕をとじた。
「あ。そういえばうちのクラス優勝してたぞ」
「保健室に行ってる間にそんなことが…」
「ま、悠斗が運んだらそれこそ騒ぎだし、俺が運ぶと美香に怒られるからな」
「一輝で良かったじゃん」
「なんで俺に振るんだ、お前ら3人組の揉め事をこっちに持ってくるな」
「つれないなぁ…ま。それもそうか…はぁ」
「はっ…ここは?」
「起きたー?ちーちゃん、悠斗くん可愛すぎて暴走してたのよ」
「保健室…あぁ気絶してたの?」
「そー、蒼空くんがチョップで一撃」
「…誰が運んでくれたの?」
「そんなん蒼空くんに決まってるじゃん…はー、羨ましいよ気絶してたとはいえお姫様抱っこされてたなんて…」
「えっ」
「ちーちゃーん、毎回思うけど蒼空くんのこと好きなくせに蒼空くん以外にしか絡めないのどうにかならないのー?」
「だって…恥ずかしい、し…」
「私からしたら関わりに行く方法がちょっと恥ずかしいなぁ…」
「…お姫様抱っこ…されたの…か……」
純情乙女ちーちゃん、メインヒロインですらございません、モブは適度にいい子を出していく。
次からようやくメインヒロインを出しに行く。