愛なき園に愛は咲かない
この3人を書いてる時が1番楽しい
朝
「おはよ」
「おう、愛華さんは?」
「まだ寝てた、愛華は朝弱いから…」
「人の家でお楽しみしないで貰っていいかな?」
「違っ!そんなんじゃないよ!」
「おやぁ?意味がわかるんだねぇ?ムッツリかぁ?」
「わかっててからかわないでよ」
「ハッハッハ、まぁこんくらいにしとくか、何が食いたい?」
「…ん、じゃあ和食がいいかな」
「了解、愛華さんの分も和食にしとくか、朝遅いヤツに決定権はないからな」
というわけで朝食を作り始める。
ものの数分で簡単なものを作り、それを運ぶかというタイミングで、愛華さんが起きてきた。
「おはよ」
「おう、朝飯出来てるぞ和食な」
「ありがと」
寝起きだからか昨日の件があるからなのか何か弱々しいな…まぁいいや、興味無い。
「はいよ、じゃ食うか」
「うん」
「はい…アレ、蒼空は和食じゃないのね…」
「俺は朝はパン派なんだ」
「そう」
3人で黙々と食べる。まぁ手間かけてないのでこんなもんだ。
「朝は普通なのね」
「朝から凝るとかダルい」
「普通でも美味しいよ」
「それもそうね」
「…まぁいいか、んで今日はお前ら何する予定だ?邪魔してくれなければまぁ特には気にしないが」
「…特にはないわ」
「僕も、課題くらい?」
「そうか、じゃ俺は料理してるから、なんか家で分からないことあった時だけ聞きに来てくれ、変に使われるくらいなら教えた方が対応が早い」
「わかったわ」
ーーーーーーーーーー
数時間後
「本当にずっと料理してるのね」
「冷やかしなら帰ってくれ」
「いえ、暇だから見に来たわ」
「そうか、邪魔しないなら前に座っとけ、悠斗は?」
「すぐ来るわ」
「そうか」
と悠斗はウチの本を数冊持ってきた、まぁいいけど、たまに貸してるし…当たり前のように人の部屋に入ってることには突っ込むべきか…いやいいな、めんどくせぇ。
まぁ気にせずに淡々と料理を作る。今日作るのは割と細かいのがなく、煮込みなども多いので必然的に時間に暇ができる。
「……」
やけに静かだなと思えば愛華さんは悠斗の読書を微笑みながら眺めていた。図書室でもこんなことをしていたのだろう、いい時間の過ごし方だな。
「……」
「何見てるの?」
「……みてない」
「そう」
なにか思案したような素振りを見せ、
「好きな人を眺めるのは幸せなことよ」
「……好きな人が自分以外の好きな人を見るのを眺めて幸せを感じる男はいないと思わないか」
「あら……へぇ?」
「ほらお前の彼氏が寂しがるから俺なんかに構うな」
「え?何か言ってた?」
何も聞いてなかったであろう悠斗は本当に純粋な子だな…。
「「何も言ってないよ」」
「?…そう?」
どう見ても姉と兄と弟の風体だなと少し心が暖かくなった。
「…なにか私のいない所ですごいことが起きてる気がする」
「ひなー?お母さんのこと手伝ってくれるー?」
「あっ、はーい!」




