それはどうして起きたのか
再三言いますが、この女は同情してます。
好意というより、憐憫の方が強いです
なので多分友人じゃなければ嫌いなタイプのヤツです
あ、あと今回は少し短めです
「帰れよ」
「嫌よ」
「男同士なら許せるが、友人の男の家に女が泊まることのヤバさを知らねーのか」
「悠斗が守ってくれるし」
「襲う襲わないじゃなくて体裁の問題なの分かんないかなぁ…」
「だからなによ」
「…はぁ、まぁお前は聞かないか…しょうがないな、お前には少し小さいかも知れんが、まぁ女物の服ならある、コレでいいな、はい」
「なんであるの?」
「……、……文句あんのか、貸さんぞ」
「…ごめんなさいね、ありがたく借りるわ」
一瞬空気が重くなったが、何かを察してくれたのかそれ以降は何も言わないでくれた、まぁ聞かれても答えないが。
「部屋…はお前ら二人一緒でいいか、じゃどこでもいいが…和室かリビングにしといてくれ」
「じゃ、和室でお願いするわ」
「おー」
「布団とかは僕がやるね」
「すまんな」
風呂…まぁ別に入らんでもいいが…臭いとかもあるし流石に最後に入ってもアレだろうしな…水抜いて貼り直せば問題ないか。
「飯は作っとくから」
「…ちゃんと全員分ね」
「…あぁ、はいはい、当たり前だろ」
釘を刺してくるあたり、確実にさっきのこと根に持ってるな…何故か知らんが。と、風呂に行くのを見送ってから悠斗が一言。
「?何の話?」
「いや、どうやら愛華さんは3人で食事を囲みたいそうだ、2人きりの方が恋人らしくていいと思うがね」
「まぁ…ほら、蒼空が何も食べてないかもって思ったんじゃないかな…?2人って結構似た者同士だし」
「…似てるか…?」
というかバレたかと思ったがそんなことはなさそうだった、多分仮の話だろうな、うん。
「いや待て、食べてないことあんのか?あの人」
「あっうん、たまに忘れるって」
「はー…しょうがないヤツだな…なら美味いもん食わせてやるか」
「困惑されそうじゃない?」
「はっ!人のことを煽った罰だ、思い知れ」
「普通は嫌がらせをするんだけどね、そういうところは蒼空らしいね」
というわけでそんな話をしつつ。
「…なんかいつもより多くないかしら」
「夜はこんなもんだろ、いつも昼しか食ってないから知らないみたいだな」
「そう…まぁいいわ」
悠斗がすごいニコニコしてる、嬉しいんだろうな、何がか分からないけど。
「2人とも素直じゃないんだね」
「「何が?」」
「ううん、何でもないよ」
なんかいつもは末っ子みたいな悠斗が珍しく保護者みたいな顔をしてたのが、割と新鮮だった。
とある女の独り言
「…苦しそうに泣く癖に、誰にも見せないのは、才能なのかしらね、それともまだ蒼空には何かある…ってこと…?」
とある男の独り言
「…なんで一人にさせてくんねーかな…どうせ、コレも拓也と美香の手引きだろうな…最近特にアイツらは俺が一人にならないようにしてんのは何故だ…」
とある男たちの会話
「最近、アイツが壊れていきそうで怖い、いつの間にかフラっと消えるんじゃねーかって」
「…んな事ないと思うが…まぁ突然消えても違和感は無いな…」
「否定出来ないのが…ね」
「っし、悠斗、ちょっくら手伝って貰うわ」
「いいけど…?」
「…思うが蒼空に入れ込みすぎてねーか?」
「「まぁ、親友だからね」」
「いい友情だな」




