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雪は降らず、雨が降る

クリスマス回です。正統な進み方のアレですので当日投稿はしておりません。

「メリクリー!」

「はいはいメリクリメリクリ」

「テンション低いなぁ、まだみんな来てないから?」

「いきなり昼前から単身で乗り込むヤツのテンションに付き合ってられるか、んで拓也はどこ行った」

「んー、寝てるかな」

「あぁ?あぁ」


多分突っ込んだら負けだろうから気にしない。多分反応させたいだけだろう。


「聖なる夜が性なる夜ってね!」

「あぁ」

「えー、ノってよーそこは」

「友人の性事情なんぞ知りたないわ、あとナマモノ無理だから」

「ふーん…想像しちゃった?」

「なんだお前、喧嘩なら買うが」

「まぁ冗談だけどねー、普通にモーニングコールしたけど音沙汰無し、まぁ悠斗が起こしてくれるからいいやーって」

「幼なじみに託すなよ…まぁいいけど」


ということで珍しく2人であるが、まぁ午後にはまた全員揃って騒がしくなる。


「どー?進展は?」

「何のだよ」

「前の話だよ、わたしは別にいいと思うけど?」

「…ノーコメント、俺に話す話題じゃねーよ」

「そう?君が行けば一撃KO、みんな幸せだよ」

「はいはい、振られた俺にまた告白をさせるって訳ですか、血も涙もないことで」

「でも嫌いじゃないでしょ」

「好きと嫌いは対義語じゃないんだぜ?」

「まぁ蒼空がいいなら別にいいんだけどさ」


美香さんだけと話す時は別の何かに気をつけないと行けなさそうで少し厄介だな、と思う。伊達に高く止まってる訳では無い。人の裏やら何やらを英才教育されている身ではある。


「わたしは祝福するよ」

「へーへー、んじゃちょっと料理始めるんで、少し手伝ってくれ」

「あいあいさー」


本日はみんな大好きチキン。


「おー、ガチのチキンじゃーん」

「まぁね、アンタのとこのメイドさんから貰ったからな」


仕込みはもちろん帰ってから昨日の内に済ませている。


「ということで今から美香さんにはこれを目の前で焼く瞬間を見せてあげましょう、早起きは三文の徳ってワケ」

「おー、ショーってことね!」

「そうそう、てことで、楽しんでってな」


「あ、開いてる…入っていいのかな…?」

「いいでしょう、料理してる時に邪魔したら悪いってことにして入りましょう」

「まぁ蒼空なら許してくれるだろ…」

「あんまり良くないけど、愛華の言うことも一理あるし、いいと思うよ」


ガチャ、


「ファイアー!」

「おー!!!!!」


パタン。


「え?どうした日菜さん?」

「なんか…すごい光景が見えました」

「…?」


ガチャ…


「そしてこう!」

「おー!!!」


パタン…。


「思ってたより凄かったな…フランベ…だっけ?してたわ」

「え、見たいわ」


ガチャ…


「いやさっきからお前ら何し」

「きゃああああああああああああああ!!!」

「っるっせ!?アホか近所迷惑考えろよな!?」

「愛華の悲鳴初めて聞いた」

「いや俺もだけど、音量バグり散らかしてんな」

「…ふぇ…」


クリパは初手阿鼻叫喚から始まるようだった。

「もし開けてたらどうなってた?」

「いや、普通にお前ら来たのかって言ってたけど」

「炎目の前にしながらこっち向いてそれ言うのもまぁそこそこ怖いな…」

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