造花は地面に咲き散らす
…せっかくなので今回はなんか多くなりそうなので毎日投稿しますね、終わる時に再度前書きで告知します
「きったよー!」
「はいよ、どうぞ」
「はいこれ、お父さんが」
「あぁ…あのおっさんが、開けたくねぇ」
「大丈夫、大丈夫、いつもウチの息子と娘が世話になってるからな!あとこれは半分君の収入から出てるから気にしないでくれって」
「…あの」
本当に知らないうちに店出てるし、稼いでるの本当に恐怖では?
いやおっさん的には
「うちの子は、金があるってだけで悪い奴らに騙されそうになったこともあったから、君みたいな純粋な気持ちで友だちになってくれる人は嬉しくてな」
とか言ってたし、割とおっさんに気に入られてる気はしてたから、なんか色々手助けのつもりでやってくれてるんだろうなぁ…、善意100ぱーだから…
「ネックレス?」
「……なんか、恋人作るなら見た目から良くすればいいからな!だって…」
「本当に余計なお世話かな!?」
「まぁそうだよね」
とりあえずこのネックレスは一旦部屋に…
「いやせっかく貰ったし今使うか」
「お、つけてあげよっか?」
「アホか、恋人祝う日に他の男にネックレスつけるヤツがいるわけないだろ、拓也一筋なんだからあんまりそういうこと俺と悠斗以外には言うなよ」
「そんなこと言ってつけさせてくれるのは、私好きだよ」
「拓也見てるのにそんなこと言えるお前の胆力だけはすごいと思うし、拓也は見てんなら止めるべきだと思うんだけど」
「そんなん、弟と姉の微笑ましい光景を邪魔する程、心の狭い彼氏じゃないからな」
あ、そういう認識なんだね、いやまぁだいたい間違ってないけど…。
「反応おかしくないです?」
「あー…佐久間さん、その反応が1番正しい」
「ですよね…?」
「でも慣れるぞ、あのな、このふたりはマジでそうだから」
「あはは…」
と玄関でのやり取りを終えて…
「これ…高いやつでは?」
「うん」
「まぁ、そうだな」
「…お二人の反応見るとお金持ちなんだなって思いますね」
「まぁ見ただけで高いの分かってるしな」
感覚が麻痺ってしまう…ほんとに。
「あ、2人はそろそろだってー」
「あいよー、んじゃ作ってくるわ」
「高いってわかっててそれ付けながら料理しようとしてる時点で蒼空さんも大概おかしい…」
「んなもん付けてもらったし、外すのもなぁ」
そういうところだろうなって目を向けられている気がする。何故だ。
「もうすっかり馴染んだねぇ、はい唐揚げ」
「人の唐揚げをまるで自分の手柄のように人に渡すな」
「そうですね、まぁ元々ともだちとか居ませんでしたし…」
「まぁ1番すごいのがもう1人でここに来てることだけどな、いつもは氷川さんが誘って付いてくるだったのにな」
「まぁ、今日は愛華ちゃんから1人で行ってねって言われたので」
「保護者か、あの女」
と言った直後に玄関の扉が突然開く。
「保護者じゃないわ!」
「チャイムかノックだけはしろ」
「…すごい、もう当たり前のように対応が慣れてる」
「もう対応が冷たくてびっくり」
「ようやく私に慣れたのね」
「常識を説いただけだ、はい、2人ともさっさとこっち、リビングだから全員」
「はーい」
「おじゃましまーす」
悠斗は律儀だね、いい子だね…ほんとに…。
「…あの」
「…何?」
「…なんか勝てないんですけど、どう思います?」
「…うん、さすがにもう、やめよっか、私たちが辛くなるだけかもしれない」
「…ですね」
とある路地での会話。




