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物語の進行上、サクサクと進むらしい

メタタイトル

ここまでメインヒロインの「メ」の字すら出ていない恋愛小説があっただろうか、いや無い(反語)

ちなみに3日おきに予約投稿してます、12時です

体育祭である。


「っしゃー!行くぞー!」


と俺が叫ぶと、クラスメイトが呼応して皆で盛り上がる。

テンション高いと誰がリーダーでもいい時あるよね、と思ったら悠斗がボソッと一言。


「なんで蒼空が仕切ってるの?」


いやいつも仕切ってないけど一応明るいヤツでやらせてもらってんだけど?と言おうとしたが一輝からレス。


「まぁ三銃士で一番明るいから?」


三銃士って何を守ってんのか、とツッコミしたかったのに悠斗がさらに即レス。


「何、三銃士って!?何かした!?」


ねー俺に話す場所をくれ?君たち、すっかり仲良くなって、お兄さん嬉しいけどモヤってするよ?


「クラスで一番有名な3人を連れてきたよって言われたらお前らだからな」


ふむ、となれば、


「橘悠斗、僕が目立つなんて…、大塚拓也、惚気?俺に任せろ!明野蒼空、俺が俺たちがリーダーだ!ってことだな」

「即興の割にクオリティは高いけど、やめて欲しいかな」

「あとリーダーって柄か?蒼空」

「柄じゃないと思いまーす」

「柄じゃないな」

「勝手に仕切ってるだけだしなー」


一応明るいヤツで通してんですがねー?というかクラスメイトも乗るなアホ、適当なこと言いやがって許せねーな。


「でも。まぁよくまとめてるし」

「まとめられてはねーけどな」


というか悠斗と拓也、酷いなー、まぁクラスメイトも割とノリいいだけで俺がリーダー的な位置にいるとは思わないけどさぁ。


「こういうのは普段誰がやってんだっけ?」

「まぁ俺かな」


と一輝が返答をくれる、あぁ、そうだね、なんだかんだリレーも早めに選ばれてた訳だし、人徳の為せる技だな。さすがだと褒めておこう。


「ま、お前がやってくれるんなら俺は楽でいいよ」

「そういうもんか」

「そういうもん」


と返してくれる、うーん、このまま和やかに体育祭が終われば、俺はそれでいいな。

こんな切な願いは思いもよらない所で崩れるなんてこの時の俺は微塵も思っていなかったのだが…。


まぁ俺らはリレーとまぁ悠斗以外は他にも出ているが、基本的にはリレーなので最後の種目だ。なので最初の方は談笑しながら眺めるだけでいい。


ということで雑談である。


「そういや聞いた話だと氷川さんが珍しくやる気だって言ってたな」

「へー、あの人なんでもそつなくこなすし、本気でやってるとこ見たことないからちょっとそういうのは新鮮かも」

「なんかあったんかね」

「さぁ?」


「そういえば、体育祭って終わると恋人増えるよなー」

「そうだな、で、それ拓也に関係ある?」

「美香は見に来てるぞ」

「おっと、さすがにそれは頑張らないとだな」


「悠斗、ほら、こっちこーい」

「うぇー、あつ…」

「日陰も少ねーしな、でもお前ほんとに細いな」

「あんまり運動しないし…筋トレくらいだし…」

「中にあるのか」

「たぶんね」


《次の種目の方は来てください》

「お、俺だわ、じゃちょっくら行ってくる」

「おー拓也、美香さんにいいとこ見せてこいよー」

「言われるまでもねーよ」


とまぁこんな感じで、雑に午前は過ぎていった。

ちなみに拓也は見事活躍しクラスを勝利に導いてたので、美香さんは惚れ直してるところだろう、制約結婚とか言ってた割に仲良くやれてんのは素直に羨ましいな。


「ということで昼休憩になるんだが、一応聞くぞ?それは何だ」


と拓也の重箱みたいなものはどうせ美香さんか、まぁ一応拓也の実家の線もあるがあそこは割とひけらかさないタイプというか一般宅にお住まいのはずだからこういうのはあまり作ったり買わないイメージなのだが、あと悠斗も親いないはずなのに手作り弁当みたいだし……。


「俺か?俺はもちろん美香の手作りだ!」

「あ、まぁそうか……って手作りだと?美香さん何でも出来るじゃねーかヤバ…」

「だろ?自慢の彼女だからな!」

「んで悠斗よ、お前のはなんだ」

「え、えーっと…えっと、ほら…あの」

「…なーんか怪しいが…なるほど友達以上恋人未満の誰かさんがお前にもいるということかな!」

「っ!…えっと……そういうことで…」


なんだ意外と隅に置けないんだなコイツも


「…ま、詮索はしないどいてやるよ、人の恋路の邪魔だけはするなって教えられてるからな」


にしても…、


「俺だけかぁ!恋愛関係がないのも…ははは、ま、それもしゃーねーな!」

「なぁ悠斗それ…」

「えっと…うん」


あ、コレ俺だけ知らない奴なのね…なんか仲間はずれなのは気分が良くないが、恋愛相談とかしてたんだろうな、と無理に割り切ることにした。

氷川「作るわ手作り」

××「あ、ありがとう」

氷川「あなたはもっと自信もっていいのに」

××「でも…」

氷川「ほら、頑張るんでしょ、あんまり人に言えないんだからこういうところでくらい応援させてよ」

××「うん、ありがと、がんばる」


い、一体、誰と誰の話なんだー!(棒読み)

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