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昇る月と昇らぬ朝日

思うわけなんすよ、告白って関係を壊す言葉なわけで

マジで出来るやつ尊敬します。

翌日、月曜日。


「ぐぁああああ」

「筋肉痛か」

「そうだ、久々に変な筋肉を使いすぎた…」

「掃除してたんだっけか、まぁ時間の使い方はあってたな、美香の追撃自体は確実に不意打ちだったからな」


珍しく力がない俺を馬鹿にするのか笑いに来たのか1部男子がこっちに来て茶化してどっか行くってのもなかなか腹が立つ。


「あいつら喧嘩売りすぎだろ、直ったら覚えてやがれ…」

「ハッハッハ、弱ってるお前が悪い」

「そうだと思う」

「お、一輝、こいつをイジりに来たのか?」

「違ーよ、人を馬鹿にする趣味はない。噂の話、悪化してんだけど、お前何したの?」

「何もしてねーな…マジで、土日は家でずっと掃除してたからな」

「そうらしい、で普段使わない筋肉使いすぎて筋肉痛だってよ、オモロいだろ」


いや、むしろその後のあのやべー人たちに囲まれて萎縮しまくったのもひとつの要因だがな…と言いたかったが、やめとく。さすがに、もっとめんどくさくなりそう。


「ん?でも土曜午前中1人でお前ん家にいたって目撃情報が」

「だっからぁ!誰なん人の家ずっと見てるやつ…ガチのストーカーじゃねぇか…っ!」

「あ、それはマジなんだ」

「掃除手伝うって言われたから仕方なく、だが…なんでそういう事だけ拡散されてんだよ、陰謀論か?」

「俺らに聞かれてもなぁ…まぁでもストーカーの確率は高いし、そろそろ対応はしないとかもな」

「美香さんのメイドさんに頼めばやってくれっかね」

「…まぁ秒殺だが、それしたところでなぁ…制裁は俺は考えたくないことになるとは思うぞ、美香はお前に恩義結構感じてるってのはお前も知ってるだろ。危害与えてるかもしれないやつに対して何するかなんて俺は考えたくないぞ」

「あぁ…権力…」

「そう」


…んー、ならやめとくか。さすがに…可哀想。


「というかなんの得があんだろうな」

「さぁ、俺は知らんな」

「俺に聞かれてもだな」

「だよなぁ…」

「普通に好きな人の彼女を貶めようとしたいだけよ」

「当たり前のように話に割り込んできた」


今2人で登校してきたのだろう、後ろに悠斗はしっかりいる。


「ほら僕の場合は蒼空とか拓也とかが守ってくれてたけど、佐久間さんは守ってくれる人いないしね」

「まじぃ?」

「まぁそれで言うなら蒼空は人気だからな」


嘘だろ、ならなぜモテてない。


「あ、こいつ今勘違いしてるな」

「してるわね」

「してるよ」

「してるな」

「おい待て、悠斗は断定したな今」

「してるじゃん」


…何を勘違いしてるというのか。


「まぁだいたい私のせいになるのかしら?こういうことは」

「いやぁ、それでも告白するやついる訳だから、明確にアンタのせいじゃねーと思うけど」

「一輝が氷川さんと会話してるの意外とレアだな」

「別に、知らない人でもないんだからするわよ、告白されたら振るけど」

「まぁ好きでもないやつに告白されたら冷たくなんのはいい判断だしな、変に気与えたら助長するだけだ」

「いいこと言うわね」

「伊達に告白されてないからな」


なんだかんだ会話が成立してるのすごいな、これが美男美女か。


「…蒼空、そういうところだよ」

「……?」


何も意味がわからなかった。

高校までで恋人出来なかった人が恋人を作ることは難しいって、それ古事記に書かれてるんで。


あ、下は余談です。


「……なんで家を見てるか、ですって?そんなものひとつに決まってるわ、好きだからよ!」

「なんで家を見てるかですか?……私は好きな人を見てればそれだけでいいので…」


「噂…まぁ流してるけど、別に貶めようとしてる訳じゃなくて…他の女に牽制になれば私も確率上がるかなって…」

「噂ですか?まぁ、流してましたけど、あの女とくっつくくらいならって思って…私は悪くありません!!!」


イカれたヤツとちょっと純愛拗らせたヤツのせいで心身を削られてるヒナちゃんの身になって欲しいですよね。

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