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月が綺麗と笑うのは隣の君だけだった

でも彼の隣には誰もいない

「やぁ」

「なに?」


俺が外に出てベンチで休んでいると、美香さんが現れる。


「ごめんねー、こんな遅くまで付き合わせちゃって、やっぱりマッサージでもしようか?」

「いや気にすんなって…って拓也は一緒じゃないのか」

「私はさっき中に戻ろうとしたら君がいたから来たんだよ」

「そうか」


タイミングがいいやら悪いやらだな…。


「隣座るねー」

「……」


特段何かある訳では無いため、享受する。


「どうだった?楽しかった?」

「まぁな、なんだかんだ変なやつに絡まれた程度で済んだわ」

「有名な俳優さんを変なやつって、君は大物になれるよ」


とこちらに向き直る美香さん。横目で目を見ればそこそこ本気の目をしてることが分かる。


「なんだ?こんなところあんまり人に見られちゃ悪いんじゃないか?」

「真面目な話をしていい?」


俺の言葉はスルーか。


「いいぞ」

「ヒナちゃんのことどう思ってる?」

「どうもこうも、なんも?」

「まぁそうだよね…最近ちょっと気になって」

「…気になる?何が?」

「ヒナちゃん、君に気があるんじゃないかなって」

「…普段人のことを鈍感だのなんだの言ってくるくせにそれを聞くのか?俺にわかると思うか?」

「そうだけど…」


否定するなら本当になぜ聞いた…まぁいいか。


「別に意識的に考えたことは無いが、最近無駄に近いなとは思う」

「だよねぇ…」


んでその話がなんだと言うのか。


「私はさ、やっぱ蒼空には恋愛して欲しいの」

「……それは、どっちとして?」

「1人の友人として」

「そうか…今も片想いならしてるけd……」

「してないよね」


不意に、声のトーンが下がる。いつもの雰囲気は無かった。


「…そうだな」

「あれ、もう少し否定するかと思った」

「しないよ、俺だって気付く、好きと理解してるから告白したんだ。まぁ、フラレてるけどな」

「私と初めて会った時も、私の事異性として見てないなってすぐ分かったよ」

「あぁ…あん時はそういう感情とか全部抜き去って拓也ってすごい女と婚約してんだなって印象で全部潰れてたからな」


あの時は、半分くらい唖然としていた。


「まぁ金持ちだからとか邪な視線を向けられてきた私だから、特に人の視線には敏感なんだよね」

「んで、俺の目にはもう恋愛感情が無くなってるように見えた?」

「そうなの」

「なら正直に言おう、1ミリも無いな」


でだからなんだ…って、あぁ佐久間さんの話か。


「そう、あの子はまだ悠斗に未練がある目をしてるわけだけど、君にも最近近いって話じゃない」

「人の恋なんてそう簡単に諦められるもんじゃ無いだろ」

「と簡単に諦める貴方が言うセリフでは無いわね」

「…氷川さん、いつから?」

「そんなの最初からに決まってるわ、私、人の密会を見るのが好きだから」

「他の奴らは」

「僕だけ…かな」


確実に連れられてきてんじゃないか。


「もう少ししたら…また1人で苦しむかと思って…」


何やら氷川さんがボソッとつぶやくが、俺と悠斗は聞き取れなかった。


「まぁ心配してたってことらしいよ」

「そうなの?」

「そうよ、私は友達には優しいから」


ホントか?と訝しむが、特に気にする話題でもないためそういうことにしておくことにしよう。


「まぁ4人で内緒話をしましょうよ」

また珍しいパーティーになったな。あ、こちらの話はさすがにカットしまーす。今後するかも

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