この話する必要の意味はあまりない
久々に美香さん出てくる気がする…
「…いつも通り完璧な仕事をした…」
昼前までにしっかりと掃除を行い、ワックスもかけ、家の汚れを完全に消滅させたことに快感を感じつつ、ベッドに横になる。
「この脱力感は人生の中でも高順位に位置する幸せの瞬間だろう…」
そんなことを考えながら午後は何しようかと携帯を開く。
3件来てるな、女子3人組からか…拓也からないのが少し意外だがサクッと雑に返信しておくか。
「はい、美香さんが?20分前に…今から行く、なるほどね、氷川さんが?10分前に、そっちに行く、と…で、佐久間さんが…5分前に今美香さんと氷川さんに連れられてそっち行くことになりました、と…ふむふむ、なるほどね。手遅れか」
と言った直後にインターホンが鳴った。
「…はぁ…」
「来たよ!」
「…いつも通りだね」
「まぁ結局俺の誕生日だから早めに祝おうぜ、らしいけど、前回は悠斗を誘ってもだめだったから断念してただけ、らしいぞ」
「氷川さんのせいか」
「まぁ友人の誕生日祝うんだからそれくらいはいいんじゃない?」
まぁいいけども…と思ってたらひょいとメイドさん…いつの間にか後ろにいたに担がれる。
「え?」
「よーし!行くよ!」
「…あぁ察したわ」
「話が早くて」
ということで急遽…美香さんの家に拐われることになってしまった。
終わらせててよかった…終わらせてないとメイドさんに全て完璧にやられるところだった…。
「まぁやっぱり、なんでも蒼空のとこでご馳走になるのは良くないなって、あとは…まぁいきなり来られても作ってないでしょ?」
「わかってるじゃん、と言いたいとこだけど家中掃除してたから普通にもう疲れてんだけど」
「メイドさんにマッサージしてもらう?」
「いや…そこまでじゃないけどさ」
…して、そんなことより。
「あれは何?」
「私に聞くの?」
「…いや、まぁ聞いてみただけ、かな…」
悠斗がなんか遊ばれてる。というかなんか3人に囲まれてる。
「こうでしょうが」
「いえ、さすがにこっちでしょ」
「それはちょっと…」
「はぁ?んだと、じゃあそんなん言うならやってみろよ」
「は?任せてくださいよ、舐めた態度取ったこと後悔させてあげますけど」
「私にやらせなさいよ、私の彼氏なんだけど」
なんか着せ替え人形になってる。普通あーいうのって女の子がされるやつなんじゃないんすかね。
「まぁ楽しそうだしいいんじゃないかな」
「美香さんは行かなくていいの?」
「そしたら蒼空が1人になるでしょ?そこまで鬼じゃないよ私」
「なんの気遣い?それは」
「冗談だよ?…というか、私が悠斗の分だけ用意したと思ってるの?」
「…察したわ」
「じゃ、蒼空もやろっか、着替え」
「…はい」
「こっちでしょ!?」
「いやいやこうでしょ!」
「こっちよ、絶対」
「…あっちは楽しそうだね」
「こっちも楽しいけどね」
「あ、それはヤダ」
「だめ、着てみないと分からないでしょ」
「猫耳は着てみなくてもわかるやつだろうが」
「趣味だからー!」
「尚更嫌だがっ!?そこにカメラ構えてるメイド見えてるからな!?」
「……あっち、楽しそうだな…」
「悠斗はどれがいいの!?」
「どれでもいいよ…もう…」




