人の噂も七十五日、月換算で人の噂も二ヶ月半
意外と長そうで短い期間なことに驚いてる私だよ
「ねぇ蒼空」
「ん?どうした?」
放課後、帰ろうと準備していたらクラスメイトに話しかけられる。
「女の子家にあげたって噂、ほんと?」
「まぁそうだな」
「その子と付き合ってるの?」
「いや?友だちだけど」
「ふーん…」
とクラスメイトは去っていった、なんだったのか。
「まぁ言わんとすることはわかるんだ」
「一輝、何が?」
「いや女の子を家にあげるってことはその女の子のことを信頼してるって訳だ、ある程度仲が進まないとそういうことは起きないんだぜ」
「……土曜にいつものメンツで集まってたし、その次の日に暇だからその中の一人が来ることは変か?」
「変では無いな、一般論はな、だが高校生的に言えば変と言うよりゴシップにはなるな」
なるほどな、まぁだからといって、ではあるが。
「モテないやつに彼女が出来た!みたいなゴシップか?面白くなさそうだな」
「…自覚無しって怖いな…まぁそういうことだ、当人が気にしてないからみんな気にしてないってことはないんだよ」
「為になるな、一輝は」
「…拓也に頼まれたしな…」
最後何かボソッと言ったが聞き取れなかった、多分呆れてるのだろう、深く聞かないことにした。
「それで…どうすんだ?」
「どうって?」
「そいつとは付き合うのか?」
「有り得んだろ、どんなことになっても有り得んだろうな、2人して別に好きなやつがいるのに、そいつら同士でくっつくとか、冗談にしてはレベル高いぞ」
「まぁそこは当人以外知らん話だが…そうか」
なにか引っかかってるような物言いだが、こちらがそれを察するのは難しい。
「というか人の家を覗いてるやつが居たって話の方が事の重大さ高そうなんだがな」
「そこはまぁそうなんだが、気付かないもんだ、第三者からしたらな」
と一輝も確かにそうだと今気付いたのか、あー、みたいな顔をした。
「男女3:3の6人組なら3組のカップルが出来るみたいな印象はあるだろ」
「どっかの恋愛ソングの6人組は付き合ってない組がいたはずだけどな」
「なんだそれ、俺は知らん」
「ほぼほぼ恋愛してるみたいなもんだったが、確かしてなかったはずだ」
「だからどうした、だろうソレは、小説とリアルで同じことなんて少ないだろうが」
「男女の友情が成立しなきゃそもそも男女6人組は無理があるだろう」
「……ハッハッハ、そいつは確かにそうだな、それを他のメンツが聞かない点を除けば完璧なセリフだ」
「男女の友情はありますって俺は嘘だと思う」
と否定してきたのは同じく6人メンバーの拓也…ってお前が言うのかよ…と思ったが一輝も思ったらしく
「拓也が否定するのかそれを」
「俺は付き合ってっから、別にほかの女とか眼中にねぇ」
想像以上の正論だった。いやそれを言うならば俺だってそうだろ。
「は?俺も氷川さんしか眼中に無いが?」
「どんな張り合いだよ…しかもそれ友人の彼女を好きになってるが」
「は?最初からそうだろうが」
「「否定できなかった」」
ほらぁ!だからまぁ男女の友情は成立する。
「というかそれで言うならアイツも悠斗のことしか眼中に無いからな」
「何一つ問題は無いみたいな顔されても困るが」
「んだと?間違いは言ってない」
「言ってないが行ってんだよアホ」
何一つ不満しかないが……これ以上は堂々巡りになるだろうし…はぁ…。
「……まぁ気をつけるわ」
貞操観念だけはガバガバな2人となんだかんだそういう機微はしっかりとしてる4人の6人パーティーです。




