料理は愛情!
前回の続き
ものの30分程で料理は完成した。
のでデザートを作りながら会話は続く。
「それは何?」
「何ってゼラチンだな、ゼリー作る時とかに使うやつだ」
「じゃあ今からゼリーを作るのかしら?」
「羊羹だな、似て非なるものではある」
「小豆ってどこで売ってるんですか、当たり前のように取り出しましたけど」
「極秘ルートから手に入れてるからこれに関しては内緒、気になるなら美香さんに聞くといいよ」
金持ちの道楽と言うか、メイドさんに頼めば大半は買ってくれるのは最近怖くなってきてるが聞いた話だとあの人のレシピで儲けたお金しか消費してない…とマジで怖い答えが返ってきたので最近は気にしないことにしてる
美香さんが2号店だって、と言ったのも全て気にしないことにしてる。俺の功績ではない、断じてっ!
「なんか苦虫みたいな顔してどうしたの」
「苦虫を噛み潰したような顔って言ってくれませんかねぇ!!!」
「酷い顔でしたね」
「…人の料理作るの眺めながら人を貶すと怖いことになるぞ、俺が作った料理ということを忘れるなよ?」
「でもどうせくれるんでしょ?」
…ここは沈黙を行使させてもらおう、俺は負けてないまだ、負けを認めてたまるものか。
「難儀な性格ですね」
「佐久間さんには容赦せずに行くことも可能だけど?」
「なんだかんだ施してくれそうと思ってますよ」
…いやここも沈黙を行使すべきだな、負けてない、負けてないから別に
「あぁ!もうやりにくいな!この2人はっ!」
「先に惚れた方が負けって言いますしね」
「私には優斗がいるから」
「知ってるわアホ、優斗を泣かすのだけは俺が許さん、泣かせでもしたら…俺は片想いの人を手にかけることになる」
「意味不明な発言ですね、傍から見なくても」
「私はそんなことしないわ、でも、もしそれで死ぬのなら仕方ないわね」
「このふたりの関係性って本当にどうなってるんだろう…」
佐久間さんのその反応はまず確実に正しいな、俺もマジでわからん
あと当人たちの前で言うメンタリティエグイなこの子。
「まぁゼラチンは固まるまでそこそこかかるしこれはここでいいや…氷川さん上の3人呼んできて」
「仕方ないわね、わかったわ」
「…?」
佐久間さんのその顔はなんだ、まるで親子?みたいな目だが、振り振られの関係だが。
「親子?」
「口に出すんかい、振って振られただけの関係だわ、以上も以下も何一つ無い」
「母親が長男に頼む言い方でしたけど」
「だって俺は盛り付けしないとだし、佐久間さんが呼びに行ってもアイツら御せないからな」
「言ってることは正しいんですけど、行われてる行為に頭が追いつきません」
「ほら、手伝え、そこのリビングのテーブルに持ってけ」
「ほんとにお母さんみたいですね」
「一旦黙らせるか、口開けろ」
と今日のために作っておいたクッキーを口に突っ込む。
「黙って運んどけ」
「…」
仕方ないなと言いたげな佐久間さんに運搬を手伝ってもらい、ある程度並び終わったタイミングで4人が降りてきた。
「いやー、珍しいな、蒼空が人をこき使うなんて」
「やられたらやり返すからな、俺は」
「優しいんだからー」
「何言ってんだよ美香、こいつはそういうとこあるから」
「イチャップルは黙っててくんねーかなぁ!!!」
また1人でなんでもやろうとするんだから、誰かに頼ればいいのにとか何とか言われるが、誰かに頼ることも覚えたかー、みたいな目線がムカつく。
「ま、いいや、いやー久々の蒼空の新作だな」
「珍しいね、辛そう」
「まぁお前らが食う想定で食材用意してないからな」
「は?」
突然佐久間さんから聞いたことない声が飛んでくる、何がそんなに驚くことか。
「食べる想定だと食材変えてるの…?」
「何当たり前のこと言ってんだ?嫌いなやつ入れて欲しくないだろ」
「…いやー、どっちかと言うと、一からスパイス調合してるとかの方が俺は割と引いたけどな」
「なんで僕たちの味覚の把握してるかわかんない時はあるよね」
「ヤバいのね頭が」
なぜに突然全方向から罵倒されないといけないのだろうか。
「いや、こだわるべきだろ?ほら庶民の味で満足するか分からないお方が2人いますし」
「美香、そんなこと言ってるけど1回怒るべきだと思うのは俺だけか?」
「別にいいと思うよ?」
「はぁ?」
とその後、何故か拓也に懇々と説教された。
ちなみに蒼空くんの料理レベルですが
1人で高級おせちレベルのものを作れます
その人の好みに合わせて色々変えてる…って料理描写が入る度に料理レベルが二次関数上に増えてってる気がするんですが気の所為ですかね?




