だから僕は…いや俺は
僕も俺も私も、きっとみんなが感じてる
劇は前回より少し盛況だった。
何故か分からなかったが、悠斗いわく
「分からない物語は何回も読んで理解したくなるからだよ」
との事らしい。わかるような分からないような…だった。俺も小説を持ってはいるが、悠斗のように難しいモノはひとつも無いから、というのもあるのだろうが、そういうものと割り切った。
「で、どうするよ」
「どうしようね」
4人で適当にぶらついているのだが…まだあの二人が帰ってこないため、行動が軽く制限されていた。
「まぁグダグダ話してればそのうち来るだろ」
「あと何分だ?悠斗」
「んー…1時間とちょっとかな」
……あぁそうだそういえば元々のメンツしか居ないな。
「なぁ、せっかくだしちょいと気になることあったしそれ話すか」
「お、蒼空からな、おっけー、んじゃ空き教室にでも入って話すか、悠斗、後でここら辺にいるって言っといてくれ」
「あ、わかった」
と少し外れの空き教室に入り、適当に机並べて4人で座る。
「んでさ、ぶっちゃけ、あの二人ここにいて、どうよ?」
「あー、確かに話したいかもなその話題、結局入ってからこういう時間とかあんまりガッツリなかったしな」
「私は気にしてないけど?そもそも同じ学校じゃないからね」
「そういうもんか、まぁそっちにおじゃまする時に人が増えたりしてたらメイドさんとか喜びそうだしな」
「むしろすっごい好評だったよ!お嬢様が女性の友人を…って」
「あの爺さんは感受性豊かだな」
と美香さん的にはアリらしい。
「悠斗は…言うまでもないか」
「…迷惑、じゃなかったかな、とは思ったけど…前に大丈夫って言ってくれたし…いいかなって」
「どちらかと言えば氷川さんじゃなくてお前に聞きたいのは佐久間さんだけどね」
「んー…変なことして来てないし、迷惑じゃないよ、でもたまに視線が怖いかな」
「アイツもお前のこと好きって言ってはいるしな…まぁ…って佐久間さんは美香的にどうなん?」
「佐久間ちゃん?いい子だよね!超可愛いからヨシ!」
いや美香らしい理由だな…まぁ悠斗に伸びる魔の手が佐久間さんに伸びるようになれば、悠斗的にも安心か。
「佐久間さんは割と…って拓也はどうなんだ?」
「ん?いや別に、興味ねー」
「……珍しいな」
「珍しいね」
「珍しい」
彼が興味無い人間…はかなり多いが、ここまで露骨に興味無いと公言するのは珍しい。
「ん、だってどうせ悠斗が好きなだけだろ?メンツに入るとかそこら辺で言うならもっと色々入ることになるし、なってないわけだからな」
「一応氷川さん推薦の友人枠だけど氷川さん自体が異物だし…ってことか」
「まぁそうだな、ま、蒼空と付き合ったら特に気にしないが」
「なるわけねーな、アイツは俺も正直苦手だ」
「苦手というより俺はどちらかと言えば同族嫌悪だと思うけどな」
まぁならばあっちが来ない限りはこちらからは積極的に取り込みに行かない感じなスタンスが彼女という立場になるだろう。
「そもそも人を好きになるってのは仕方ねーけど、カップルになられたら離れるもんだ、目の前でいちゃラブされて正気保ってられるのはイカれてるからな」
「突然ディスるな拓也」
「お?そうだった忘れてたわ」
喧嘩だな?っしゃじゃあ外に出やがれクソ野郎ぶっ殺…
「あ、愛華さんから連絡きた」
「…そうか、じゃここにいるって…もう言ってたな」
「うん、すぐ来るって」
というわけで合流
「おまたせ」
「待ってないよ4人で話してただけだから」
「…うぅ、悠斗が成長したよ…昔は人に積極的に話しかけなかったのに…」
「お兄さんも成長が見れて嬉しい…っ!」
「蒼空と美香さんは僕のなんなの!もう!」
「兄」
「姉」
「友達でしょ!」
「いや、親友だな」
「しん…うん親友…だね…」
「あー!もう悠斗可愛い!」
「ちょっ、美香さんやめっ、てっ!」
「私の彼に手出さないでくれる?」
あーもうめちゃくちゃだなコレ
「おい1人置いてけぼりなってるから、そろそろやめろ」
「はい」
拓也に怒られました、まぁあんなこと言ってたりするが、友人の友人であっても尊重するところは本当にこいつのいいところだと思う。
「っし、じゃまぁテキトーにどっかまたぶらつくか」
「「「おー」」」
気持ち的にこの6人が兄弟なら
拓也(長男)
愛華(長女)
美香(次女)
蒼空(次男)
悠斗(三男)
日菜(三女)のイメージを持ってる
わかるでしょ?




