なんか裏で動いてるらしい
裏で物語は進んでるんだ!
というかこんな作品にもう100くらいアクセスされてると思うとちょっと嬉しいです、ありがとうございます…頑張ります
高校2年の5月中頃と言えば、そう
「体育祭だぞ!悠斗!」
「あぁ…うん」
「んだよ…つれないな、まぁそんなとこもお前らしいな」
悠斗はどう見ても陰キャタイプ、こういった行事はもちろん乗り気じゃないだろう、そんなことは承知の上だ。しかし俺らは乗り気だ。なのでこのテンションを強要する。
「まぁ今回、というか今年で言えばお前はやる気になるだろう」
「別に…そんなこと1回もないでしょ?蒼空がそう言ってきて僕がやる気になった試しがないよ」
「体育祭とは即ち、運動できるやつがモテるイベントだ、我々は学年ではそこそこ動けるタイプ、ここらでいっちょカッコいいとこ見せて、モテてモテてモテまくり!というわけだ!」
「あーはいはい、蒼空よ、俺は去年ソレでお前がポカやらかしたの覚えてるけど?」
「俺は失恋をバネにそれを飛び越えた!そういうことだ言いたいことが分かるか!」
「わからん、悠斗、無視していいぞ」
「うん」
っておーい拓也!お前はどっちの味方なんだ!…ってそうかこいつはリア充、既に敵だったか…!くっ、こんなところに伏兵が…。
「何アホなこと考えてんだ」
拓也に心を読まれたがそこはまぁわかりやすい感じに恨みがましく見たからだろう、気にしない。
「まぁ真面目に言えばあと2回しかない体育祭だし、頑張ろうぜって、モテるモテないってのは半分くらい冗談だから」
なんだその苦虫を噛み潰したような顔は…まるで「半分は本気なんだ」とでも言いたそうな顔だな?悠斗。
「半分は本気なんだ…」
言うんかい。
「まぁコイツのアホはともかく、俺も体育祭は頑張りたいってのは賛成だが、お前のことだ、それだけじゃないだろ?どうせ」
「さすが親友、俺の事よくわかってるな、そう、俺ら3人でリレーに出ないか?」
「え、やだ」
即答かよつれないね…まぁだが俺にはちゃんとした理由がある。
「まぁそう言わずに少しくらいは考えてくれよ、そもそも3人で一緒に出れる種目が多いわけじゃねーし、3人超えるヤツで1番シンプルなのがこれしかねーんだよ、あと俺が走りたい」
「どうせ悠斗は1種目しか出たくないだろうしな」
どうせ1個だろ?じゃあいいじゃんと言った感じで攻める、今回の俺はひと味違うと知れ。
「…はぁ、分かった、ちょっと考える」
「そういうなんだかんだ考えてくれるとこ、好きだぞ悠斗」
「…茶化さないでよ」
悠斗のこういうとこは本当に女受けがいいと思うんだがなぁ、少し可愛らしいところ、って俺が言うと「え、キモい」って悠斗に言われるから我慢してるが…同志は多いと信じている。
…ふと、どこからか視線を感じた気がした、いつもと違うような気がしたために周りを軽く見回したが特に奇異の目は無さそうに思う。
(?流石に気の所為か…いやまぁ俺らがよく見られてるから今更気にすることじゃないが、視線の質が違ったような…)
「どうした?」
「いや、今視線を感じて」
「まぁ視線を感じるなんてよくあることじゃないかな?」
「いやそうなんだが…ちょっと視線の質が違う気がして」
「気のせいじゃない?」
まぁ…気の所為にしといてやるか。
「じゃ、まぁ今日はこんくらいにしといてやるよ」
「じゃ悠斗、俺は戻るわ」
「うん」
と俺が離れると何かまだ話があったのか悠斗が拓也になにかを話しているようで、まぁあの二人は幼なじみだしな、なんかあるんだろうと思いつつ、席に戻る。少し困ったような顔をしているが、いつもと余り変わらないいつも通りの光景なのだが
「なんだろうなこの気持ちは…いつものことだろ?」
変わらないはずだが、いつも通りのはずだが、俺の知らない何かが俺の周りにある気がして…珍しく俺はモヤッとした。
明野蒼空
今作の主人公、見ての通り聞いての通り学年1の美少女に振られるタイプの正しく友人ポジ
社交的なので色んな人と仲良い
「付き合おうとは思わないけど優しい人だよね」
「好きだけど友人以上にはならないよね」
「まぁ…私以外の誰かと付き合ってもいいと思う?嫉妬?とかもしないかな」
と女子に言われてるタイプ、なので女の子とは結構話せるし、かなりの女子と仲が良い
ので男からの嫉妬の視線をよく貰うけど男側も別に
「アイツが誰かと付き合ってもしょうがねーかなって」
「あーいうお調子者が1番愛されてんだよ」
「あいつになら負けても許せる」
くらいには人気
意外と拓也と美香の時に質問攻めしたりされてるが、
むしろ全員がそういう風に拓也たちを狙わないのも、蒼空が愛されている証拠だったりする、
悠斗「ほら、蒼空ってなんだかんだ嘘はつかないから、皆拓也たちの邪魔をするんじゃなくて蒼空に聞きに言ってるんだよ」
拓也「まぁアイツが振られるのは想定内だ、ちょっと高嶺を目指しすぎたな、でも蒼空と話したいからって理由で、俺たちのことを聞きに行く女子は…アイツがそんなことに気付くわけないだろ鈍感だぞアイツ」