そろそろ準備も終わる次第
準備は終わりです
「ふむ、こんなもんか」
「そうだね、まぁ悪くないかもしれない」
劇の準備も佳境に入り、こちらの練習もいっそう気合いを入れていた。
「小道具系は問題なーし」
「デカめの道具も問題なーし」
「台本何割覚えたー?」
まぁまぁお気楽ムードの我がクラスではあるが、一つ問題があった。
「台本がマジで覚えられない…」
と嘆くのは拓也であった。
「拓也…まだ覚えきれないのか…まぁセリフ長いよな」
特に主人公なのですごく覚えづらいだろう。主人公に悩まされる男ということか、まるで悠斗と拓也の関係だな(※本作品の主人公は蒼空です)
「やっぱ感情が入りづらいんだよなぁ、なんか俺らしくない役柄ではあるし…」
と変なことを言う、
「お前はその主人公らしいぞ?惚れた女をどうあっても狙いに行くあたり特に」
「…?ん?そうか?」
「割と相手を美香さんと思って見てみろ、思ってる以上にしっくりくると思うぞ」
「…あ?あぁ…わかった」
とその後すぐにスルスルと台本が入るようで
セリフを見る度に「お?おぉ!」とか「逆になんで覚えられなかったんだ…?」と困惑したりする様が見えたがコレは拓也の弱み…もとい、貸しとして使ってやることにしたため、突っ込まなかった。
とそうこうしてる今日この頃だが、実際文化祭までは後3日を残すところであり、大半のクラスは準備を終えてワイワイしてたりするらしい。
「のになんでまだいるんです氷川さん?」
「何もしてない人がクラスにいたら申し訳ないと思わない?」
「まだ作業終わってないクラスに入って妨害してる方が申し訳ないと思わない?」
バチッと火花が散る音がした気がした。
「…わかった、君の食いたい料理で手を打ってやろう」
「仕方ないわね、なら今日のところは帰ってあげるわ、もちろんどんなものでも拒否権はなしよ」
「最悪美香さんの力を借りるからそこに関しては問題ないと言っておいてやろう」
「わかったわ、じゃあ悠斗、ごめんなさいね」
「ううん、気にしないで、後で迎えに行くから」
「待ってるわ」
うーんもう悠斗だけあっちにぽん置きしようかな…
と思って拓也にアイコンタクトをとったが
悠斗が耐えきれないだろうからやめておけの意を示されたので流石にまだ悠斗に社交性を求めるのは酷かと思いとどまった。
というかこの2人、外聞とか気にせずイチャつきすぎだと思う。
「なんで人目を憚らずにイチャついてんだあの2人…いや拓也と美香も変わらんか…俺の友人2人は恋にうつつを抜かすハッピー脳って事ね」
「お前もそのふたりと絡んでる当事者だけどな、少なくとも氷川さんとあそこまで仲良く話してるの俺とお前、イチャつけてるの悠斗だけだから」
「まぁ友人ならそんなもんだろ」
「この割り切り具合だけはなんか同じ人間だとは思えない」
「友人の彼女を好きになるやつなんていねーよ、な?敦」
「俺に振るな、馬鹿」
あらなんか怒ってる。まぁいいや、なんか嫌なことでもあったんだろう、気にせずに進めていくことにしよう。
そしてそんな日もあったと言うことで少し時間は進み、文化祭前日である。
「うん、リハはおっけー」
「おつかれ、このまんまなら明日は大成功だね」
「まぁこのままならね…大丈夫か拓也」
「…気にすんな、思ってたより覚えられてなかっただけだ」
「飛ばすなよ」
「善処する…」
「最悪僕がカンペ出すよ」
「おー、それはそうだな、頼む」
とリハもある程度順調である。
小道具制作組はもうやることもないので俺らのリハを眺めてるだけで、氷川さんはこの場にはいなかった、最終調整で必要だと言っていた。氷川さんのクラスの奴が。
というわけでとてもシンプルに順調に進んでいる。
「よし!リハもカンペキ!明日は成功させるぞー!」
「「「おー!!!!!」」」
どうしようこの物語、後で幕間で出そうかな…書く予定無いんだけど、いや流石に書くか、時間ならまだある(予約投稿で後数ヶ月猶予がある状態)




