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準備期間と言うには何も進んでない

クラス間テロ

「ほら早く手動かせ!」

「別にいいけどさぁ、悠斗にも言えよ」

「悠斗は子守りの仕事もあるから仕方ないだろ」

「誰が子どもですって?」

「なら教室に帰れワガママ氷姫様」


と軽口を叩きながら本日も準備である。ここの文化祭はとても人が多く来るため午後の授業は基本準備期間である、全くもって太っ腹である。

まぁ2週間しか準備出来ないのだが。


「こんな感じでいい?蒼空」

「んー、技術担当に言ってくれ、見たところは問題無さそうだぞ」

「わかった、愛華さんちょっと待ってて」

「わかったわ」


と席を立ち、技術担当こと姫華さんの方に向かう。


「…はぁ居た堪れないなら帰りなさいよ」

「でもあっちにいると男が作業しなくなるから行ってくれて助かるって女子から言われたわ」

「あぁ…左様で」


思ってたよりいい仕事してたわコイツ


「そっちはなんだっけ?」

「お化け屋敷って言ってたわ、私は井戸のところで立ってればいいって」

「まぁ身長高めで美人ならそこは適任だな、1枚足りない妖怪だな」

「怪談の皿屋敷だね、名前はお菊さんだよ」

「悠斗か、へー、1枚足りないやつってそんな名前だったんだな」


怪談とか妖怪とか、まじで何も知らないな…


「お化け屋敷にしなくて良かった、俺リーダーだったらボロボロだったわ、ハッハッハ」

「つっても出てくるだけいいだろ、井戸って言ったら貞子しか出てこんかったぞ俺は」

「あれ井戸か?テレビの中の井戸ってもはやテレビじゃね?」

「知らねーよそれは」


俺に聞くなよ、というかお前はなんでだいたいここで作業してるんだ、帰れ…いやまぁいいや。


「んで、敦くん、作業が進んでないようだけど、君も氷姫に集中切らされてるんですか?」

「ばっ!本人の前で、そんなこと言うなって、アホ!」


分かりやすいなこの男、面白い。


「諦めろ、ほらお前のことなんて眼中どころか存在すら認識してない」

「そんなことはないわよ?別に話す内容が無いし、興味もないから気にしてないだけだわ」

「だそうだ」

「オーバーキル…告白してないのになぜ振られないと行けないんだ…」

「告白して振られた人間の前でそんなこと言う胆力だけは認めてアイアンクローだけにしといてやろう」

「ちょ待っ…ぐあああああ」


と遊びながら本日もやっていると、ドアが開く。


「氷川さん、衣装合わせたいんだけど」

「おー、お迎えが来たな、早くこの氷姫連れ帰ってください、うちには眠り姫だけでいいんで」


ちなみに眠り姫というのは姫華さんのことだ、授業中よく寝てる、ということと、一応学年で少ないがファンのいる姫華さんにはこんな渾名がついている、命名は俺だ。


「学年に姫が多いってなんだかんだ面白い時代に生まれたわ、んじゃ氷姫様、すみませんがお帰りの時間ですよ」

「…わかったわ、じゃ終わり次第帰ってくるから」

「帰ってくるな、悠斗の憑神か」

「すいません氷川さん、仕事なんで…」

「違うぞ、それが普通なんだから出させんなよ」


当たり前だろうがアホか

と氷川さんは連行されてった…連行?でいいのかわからんが。


あの後クラスメイトは作業が少しだけ早くなったのは言うまでもない。


もしかしてあっちのクラス、こっちの妨害しに来てんじゃないのか?と思ったが風評被害っぽいので気にしないことにした。


あの後、お菊さん?の衣装でこっちのクラスに来た時はガチで丁重に帰らせた。

氷川さんside

「この衣装可愛い?」

「えっと、うん。似合ってる」

「ありがと、でも最初に見せられなくて残念だったわ」

「クラス違うから仕方ないよ」

「連れてけば良かったわ」

「ウチの子誑かさないでくれます?氷姫様はウチの子を奪う悪姫(あっき)だったってことか?」

「悠斗がいいならなってもいいわ」

「クラスメイトが嫉妬するから帰れ!」


姫華side、眠り姫の話

1年前のとある昼下がりの話

「眠り姫様、ちょっと話があるんだけど…大丈夫?」

「…眠り姫?」

「そ、よく授業中寝てるし、姫って名前があるから、どう?」

「えっと…私お姫様みたいに可愛くないし…似合わないよ?」

「何言ってるの、女の子はみんなお姫様なんだから、気にしない気にしない、ってことで眠り姫様、ちょっと手伝って欲しいことが」

「あ、…うん、私でよければ」


姫華さんの眠り姫の話は実話です、私が名前付けました、会話は蒼空側のセリフはほとんど一緒です…客観的に見ると恥ずかしいねコレ。

あれ?私って人たらしの才能ある…?いや、ねーな!

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