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ハロウィン(番外編)

ハロウィンだからね、書かなくていい年中行事を書くのは紳士の務め

「トリート!!オア!トリート!」

「お菓子貰う気しかねーじゃねーかよアホ」


拓也が当たり前のように来るので当たり前のようにクッキーを渡す。


「まぁお前に言ったところでどうせ、ほらよ、とか言って普通に渡すじゃんか」

「…まぁそうか」

「じゃあこっちの方が面白くていいだろ?」


ぐぅのねも出ない。がしかし


「確実に貰うために毎回最初に来るのは俺の勘違いではないよな?」

「それはそうだろ、だって欲しいしな」

「策士じゃねーか」

「ハッハッハ」


と軽やかに笑い流す。

普通にハロウィンだろうが学校は学校なので、クラスメイトの奴らもたかりに来る。


「っしゃー、はい貰いー」

「おれもー」

「トリトリーはいもらうわー」

「1人1個までな!」

「「「あーい」」」

「そこで勝手に取るな、とか適当言って取るなとか言わないところが蒼空だよな…」

「まぁ渡すために作ってきたしな…」

「一応校則的には持ってきちゃダメらしいぞ」


それは知っている、だからこそ。


「教師はケーキで買収済だ」

「いやそれ間違った努力では?」

「冗談に決まってるだろうが」

「分かりにくいなぁ!!!」


とそんな雑談をしたりクラスメイトがクッキーを取ったりするのを眺めたりして、昼休み。


「クッキー貰いに来たわ」

「はいどうぞ」

「もはやハロウィン感ないなぁ、ただ男子がクッキー配ってるイベントになってる」

「でもいいんじゃない?ホワイトデーもそんな感じでしょこの男はどうせ」

「まぁ女子がお返しを期待してコイツにチョコ渡すのは恒例行事だな」

「前年どっかの誰か画ハロウィンの時の手作りをクラスに自慢したせいで起きた弊害を恒例行事にさせようとするな、まだ1回しか起きてないだろうが」


と言うと、愛華さんは悠斗をちょいちょいとして何やら会話している。

こちらに聞こえないように話してるから…まぁ聞かれたくないということで見逃してやろう、別に羨ましくとかは無い。


「すいませんね、クッキー、貰っちゃって」

「あぁ…佐久間さんもいたのね」

「はい、まぁいつも通り美味しいですね」

「褒めてる感ないなぁ」

「慣れですよ慣れ」


人の善意を無下にすることを当たり前にするなと言いたかったが、別にこういう感じかと、諦めた。


「あ、そういえば悠斗」

「どうしたの?」

「俺はまだ誰にも言ってなかったんだけど、トリックオアトリート?」

「…ねぇー、またこの流れ?」

「当たり前だろ?ほらほらー、イタズラかお菓子か選びな」

「残念だけど、お菓子を持ってきているからね!」


と手渡されてしまった。がしかーし、


「よしお膳立てはしました!やったってください!」

「折角だし、今回は貸しにしてあげるわ、悠斗、トリックオアトリート?」

「…あっ」


まぁ今回のことを見越して用意したのはいいが、今回は2人だからな。


「ないです…」

「じゃあイタズラね」

「はーい、うちに帰ってからやってくださいね」

「…まぁそうするわ」

「…2人して…さぁ」

「写真は頼んだ!」

「…仕方ないわ、今回は送ってあげるわ」

「ねぇ悠斗」

「どしたの?」

「あれってホントにホワイトデーのお返しが目的?」

「半分くらいは本命だったはずだよ?」

「意外とモテるのねあの人も」

「まぁ僕とは違ってみんなの真ん中にいる人だし?」

「でも私からしたらあなたが真ん中よ」

「…やめてよ…」

って話がァ!あったりぃ!なかったりぃ!したんですけどぉ!!!欲しかったよなぁ!!!


余談


「じゃあイタズラするからベッドに横になりなさい」

「…はい」

「じゃあ耳かきしてあげるわね」

「…はい」


「…お、メール来た…『耳かきで顔真っ赤にしてる悠斗よ、これで満足かしら』ですか…満足だよっ!!!」

色々とぉ!!!


はい、現場からは以上デース

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