表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/102

夏は終わり秋が始まり、女心は移り変わる

放課後、本来ならみんな帰るのだが、夏休み明け初日、午前で終わってる教室は未だにざわめいていた


「さて夏休みが終わればすぐにでも文化祭だなんだ言い始めるんだが…」

「今はそれより…と言いたげだな」


悠斗のイメチェンに沸き立つクラスメイトを後目に2人で悠斗の方を眺める。


「まぁ元々イケメンだから前髪なんてさっくり無くせば良かったんよ」

「あいつなりの問題だろ、そう簡単に克服できてたら訳ないわな」

「そうね」

「んであまり聞きたくないんだけど氷川さんは何故ここへクラス違うじゃない」

「彼氏を迎えに来たのよ、けどあの人混みは何」

「見ての通り、愛しの彼を中心に騒いでるの」

「迎えに行ってくるわ」

「んな事しなくてもこれで一発だ、少し待ってろ」


俺が人混みの中に入る。


「おっし、悠斗、彼女がお迎えに来てるぞ、早く行って差し上げろ…いやあとは俺に任せて早く行け」

「え、愛華さん…?」


クラスメイトの視線が俺、氷川さん、悠斗に移動、


「拓也ぁ、頼んだわ」

「任せろ、んじゃほら2人走って、帰れー!」

「う、うん!あ、愛華さん行こ」

「ええ、走ればいいの?」

「たぶん!」


「ちょっと待てぇ!!!!!」

「させんよ、守るって俺は言ったからな」

「…ならば詳しくお前から話を聞こうか」

「いいだろう、しかし悠斗にあまり近付くなよ、あいつは臆病だからあまりグイグイ来られるとかなり怖がるんだ」

「…なんで蒼空はバトル漫画みたいな雰囲気出してんだ、俺も混ぜろよ」

「拓也…ふっ、そうか、お前にも手伝って貰おう、報酬はハンバーグにしてやる」

「みずくさいこと言うな、蒼空、前の美香の借りを返すだけだ」

「ふっ…」


と謎の友情を育んだ後に詳しい説明をクラスの興味あるやつに行った。


簡単に彼らの関係とイメチェンしたきっかけや諸々、アイツらの人権を侵害しない程度に、だ。


「お前はいいのか蒼空、お前氷姫のこと好きだったんだろ?」

「振られたんだから、友人を応援して何が悪い」

「…悪くないけど、なんかお前ら複雑になってんな」

「…まぁ複雑になるならあの人がいれば余計…だけどね」

「?」


日菜と名乗る悠斗好きな子がいるから…まぁあの子もすぐに諦めて新しい恋でも見つけるだろう、女心と秋の空なんて言うしな、彼女には新しい恋を見つけて欲しいものだ。


「んで、いつからだよ!」

「んなもん俺らが知りてーよ、いつの間にか仲良くなってて普通に家にまとめて来たんだから…なぁ拓也」

「…まぁ俺も正直女の子にプレゼント渡したいって言われて何のことかと思ってたら相手が氷川さんで驚いてたしな…ほんとにいつからなんだろうな」

「…まぁお前らもわからんなら仕方ないか」


諦めな。


「待て、ってことはお前ら…レベル高いカップルが2組だと!拓也は美香さん?とかいう美少女連れてるし、悠斗ですら氷姫!なんなんだよ!」

「美香が美少女、いやー彼女褒められて嬉しいぜ」

「おい、バカップルは黙れ、あとそう考えると俺が一人だよな、お前も煽ってるな?蒼弥くん?」

「お前は美少女2人と一緒に居れんだからいいだろうが!」

「はー!?お前美少女2人と友人2人のイチャつき見せられて同じことが言えるのか貴様ァ!」


わちゃわちゃわちゃわちゃ…


「…はぁ、全く、わかったな、だから説明はしてやったんだから悠斗にあんまり根掘り葉掘り聞くんじゃねーぞ」

「…しょうがねーな、まぁ蒼空がそういうなら、なぁお前ら」

「「「はーい」」」


…はぁ疲れた。


それから、後でメールにて


「悠斗よ、細かいこと以外の説明はしといたから、明日からは多分あんまり関わってくる人減ると思うぞ」

「ありがとう、大丈夫だった?」

「まぁアイツら聞き分けはいいから、ほら一応俺も信頼されてるしな、嘘もついてない…ハズ」

「ごめんね…迷惑かけて」

「任せろ、守ってやるって言ったからな」

「うん、ありがとう」


翌日


「おはよう、蒼空くん」

「おー、氷川さん、今日は悠斗と登校ね、いいね、みんなが注目してるけど、悠斗は大丈夫そう?」

「大丈夫って言ってくれたわ、ね?」

「うん、愛華さんの隣に立つんだからこれくらい頑張らないと」

「見て、悠斗のこの決意、可愛らしいでしょ」

「懐に入れたらめっちゃ甘々じゃん…でもあんまりくっつくのは良くないからね」

「僕は大丈夫…」


まぁ2人とも嬉しそうなのでいいか。


「蒼空くんも恋人作れば分かるわ」

「…今酷い角度から殺意しかないセリフが飛んできた…まぁわかってるけど、今はまだ考えてないな、料理が恋人って言っとこうかな」

「また日曜に食べに行くわ、悠斗と」

「食材の費用さえ払えば許可してやろう、というか2人は料理どんくらいなもんなのよ」

「ダメダメね」

「あ、そう、んじゃレシピ欲しかったらやるよ」

「助かるわ」


この1連の会話で、次のターゲットが俺になったのは言うまでもないが、それは今の俺には知りえないことだった。

「なんか、悠斗と氷姫がめっちゃいちゃラブしてるのはギリギリ許せるけど、振られた組の蒼空が気軽に話してるのは許せない」

「分かる」

「っし!我ら氷姫親衛隊!蒼空をぶち殺しに行くぞ!」

「おー!」

「おい」


「…あ、た、拓也…どうしてここに…?」

「誰が誰をぶち殺すって?」

「…ヒェ…いやこれには理由が…」

「問答無用、手ぇ出したら…俺が殺す」

「…す、すいませんでしたっ!!!」


実際のところ、拓也は蒼空を守り、蒼空が悠斗を守り、悠斗が拓也と共にいる関係性だったりそうじゃなかったりします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ