2週目(4)
夜はまだ始まったばかりだぜ!
「…はぁ」
現在悠斗の家の風呂を借りている。一応決まったところだと
拓也の家で両親と女子組2人が顔合わせしつつ風呂を借りて2人が入る、こちらはその間に悠斗の家で軽く風呂入る、全員終わり次第拓也の家でご飯の予定であったが、追加で2人、俺の作った飯を久しぶりに食べたいと言うことで拓也の家で2家族と一緒に食べることになった…寝るのは悠斗側に女の子2人、拓也側に男3人は変わらずである。
「出るか」
とさっくり終わらせて風呂から出る。
「すまない悠斗1番先貰っちまって」
「いいよ、ご飯作る量増やしちゃったのこっちの責任だし…」
聞いての通り増えたので時間がかかるというわけで先に入らせてもらっていた。
「んじゃ」
「うん」
と先に家を出ようとすると
「あ、蒼空ちゃん、ちょっといい?」
「真弓さん?何の用です?食いたいのリクエストですか?すみません既に料理決まってまして…」
「違うよ!そうじゃなくて、さっき拓ちゃんから聞いたんだけど…愛華ちゃんに告白して振られたって」
「はい、だからなんです?」
「大丈夫なの?」
「…?なにがですか?」
何の話か読めない、元々読みづらい人だが今回に至っては本当に読めない。
「真弓は好きな相手が悠斗と仲良くしてて嫌な気持ちにならないかって言いたいんだと思うよ」
「…はぁ、そんなの関係なくないです?」
「え?」
「だって好きな人と好きな奴が仲良くしてるんですよ、それでいいじゃないですか…少なくとも振られてるんだから俺が関与できる話じゃねーっす」
「蒼空くん…」
「同情されると虚しくなるだけなので、俺は料理作ってきますね、みんな終わり次第来てください」
とお隣に向かう。
「蒼空くんいらっしゃい」
「優子さんお久しぶりです」
「いえいえ、蒼空くんも大きくなったわね」
「男子3日会わねばって言いますし、成長してくものですよ」
「うふふ、本当にそうね」
「すいません、台所、借りますね」
「はいどうぞ」
とキッチンに向かい、下準備したものを取り出しつつ、作業に入ろうとすると
「あら、早かったのね」
「氷川さん…また見に来たんですか?なんか作ってるところよく見に来ますね」
「人が作業してるところを見るのが好きなの」
「なかなかいい趣味を持ってますね」
「あら皮肉?」
「いえいえ、こんなの見てもつまらないだけですよって言っても絶対に帰ってくれないことがわかったので次から言わなくていいなと思いました」
「それは皮肉ね」
「ちょっと悠斗のお母さんにめちゃくちゃ言われて心が荒んでまして」
「別に私は言われても構わないけど」
「そですか…じゃ今後は遠慮なく言いますね」
とか何とか言ってると優子さんが顔をのぞかせる
「あら、仲良いのね」
「まぁ俺の長所なので、人と仲良くなるの」
「私もよ」
「…まぁそういうことにしとくか…」
「あらあらー」
とじっとこちらを見る
「とても複雑な関係性ね」
「ですよね、俺もそう思います、拷問ですよね」
「ふふふ」
「?何の話?」
「なんでもないですよ、じゃさっさと終わらせるんで、料理は魔法ってことを見せますよ」
一応言うがこの拓也の母、美香の厄介さを悠に超えるほど厄介である、どれくらいか?目を見ただけで思ってることバチ当てしてくるタイプの人だ、あと普通に行動の一つ一つがトリッキーすぎて対応ができない。
「まぁ私だって料理の一つや二つできるようになりたいのよ」
「だから見てるって?」
「ええ」
「参考にならないでしょうに、レベル5とレベル50くらいの差だよ」
「ふっ、舐めないでもらえるかしら」
あれ、意外とできるのか?
「レベル1よ」
「……あ、はい」
久々のキャラ紹介
悠斗の両親
真弓、健人夫妻
真弓
トラブルと言わなくてもいいことを結構な頻度で言うデリカシーをどこかに置いてきたタイプの女、極稀にズバッと本質を言い当てる、割とこの作品の中では1番やばい奴かもしれない
健人
常識人オブ常識人、驚く程に温和で温厚、滅多にというか怒った所を誰も見た事がない
「怒るのは苦手なんだよね…」と言ってるが単純に怒る回路が身体に実装されてないと思う。
本質を言い当てることにおいては真弓と同じかそれ以上




