2週目(1)
誰も止めないし止まらない奴ら、基本ブレーキが悠斗最近氷川さんにも仕事が回ってきてるが緊急ブレーキが蒼空、まぁ恋と愛の前にはブレーキなんて効きやしないけどね2人とも氷川さんガチ勢なので
「ということで、お前ん家、泊めて」
「はぁ?」
「いや、美香と氷川さんはさすがに泊まんねーよ?」
「はぁっ!ばっか!!!当たり前だろうが!客用の布団なんて3つしかねーんだから当たり前だろ!」
「4つあったらいいの?」
「…氷川さん、それは思ってても聞いちゃダメなやつだよ」
「私は別に気にしないけど?」
お!れ!が!気にすんだよ!
「彼女でもない女性を、彼氏が一緒に泊まるとはいえ泊まるなんて貞操観念どうなってんの!ダメに決まってるでしょ!」
「こういうところは変に真面目なんだから」
「真っ当な意見だよっ!」
…はぁ何故こいつらは…
「んで、一応聞くけどどういった風の吹き回しだ?」
「いや、男子高校生なんだからせっかくだしパーッとやろうぜ」
「あぁ、深い理由とか無いやつね」
「一応まだ持ってきてないよ」
悠斗も割と乗り気だと…
「いや、まぁ良いにはいいが、そんな家近くねーだろ、悠斗と拓也はまぁ近いし、氷川さんは知らないが、美香さんもそんな近くないが、俺のとこに泊まるメリットないだろ」
「あるよ」
「なんだ」
「飯が美味い!」
「んな理由で、別にお前らん家でも作ってやるが?」
といった直後、彼らの動きが止まる。
「マジで?」
「いや別に、専門の調理器具あるわけじゃねーし」
「なら家来ないか?俺の母親がお前の飯食いたいって言ってて」
「ん、あぁいいぞ」
「悠斗ん家に女子2人泊まればすぐ行けるしな」
「えっ?」
「親はいないんだよな?」
「いないけど…でもそろそろ帰ってくるとは聞いてるよ?」
「んじゃ1日くらい大丈夫だ、もし来たら俺が説明してやるよ」
「…えー…うんわかった」
ということで急遽拓也の家に泊まりが確定した
もうわかってるとは思うがこの2人、拓也と悠斗の家は隣である。
「んじゃ行くか、ちょいと準備するから」
「あいよ」
と全員をリビングへ戻す。
「…はぁっ、たくよアイツら人の気も知らないでズカズカと…アイツらのためじゃねーよ、俺が、嫌なんだよ…っクソ」
いや泣き言なんて言えないし言ったらもっと心配される、俺はそういうんじゃない、まるで気にしてない、こう振る舞うべきだ。
「…」
この時、これを聞いていた人間が1人、そのせいで波乱を産むことになるのだが、今の俺には到底知る由もないし、まして、聞かれてるなんてこと思いもしていなかった。
ということで準備を終わらせ、リビングに行くと4人ともまぁ雑にくつろいでた。
「おー、終わったか」
「るせーよ、いきなり準備でここまで早くしたんだから許せ」
「わかってるよ、ごめんな、んじゃ行くか」
と5人で悠斗の家に向かう。
「そういや、悠斗、マジで女子2人お前ん家?」
「…拓也の家の方がいい?」
「まぁそこはどっちでもいいんだが、2人は風呂どうすんの?」
「銭湯行くよ?さすがに男の子の家に女物のシャンプーとかは期待してないよ」
「ま、それもそうか」
「何か勘違いしてそうだが、俺らも一緒に行くぞ」
「別に勘違いしてないけど、拓也の発案だろ?んなもん、そしたらそれくらい言うだろ」
まぁ言われて驚いてはいるが、むしろ拓也がそれを言わなかったら若干怖い、ほんとに拓也か疑う。
「日頃の行いだね」
「蒼空もようやく染まったか」
「嫌な染まり方したもんだな…」
ということで早々と家のリビングに荷物やらを置き、料理の下準備ということで1人で作り始める。
あいつらは知らん、どうせ部屋でわいわいしてるだろう、もはや執事、召使いみたいだな
「悲しそうな目をしてるのね」
「氷川さん、どうしたの、4人で遊んでていいんだけど?むしろ人が増えると作業の邪魔かな」
「なら寂しそうな目をやめてから言いなさい」
「…悠斗に嫉妬されちゃうから」
「そうね、だから彼も呼んだわ」
とすぐにキッチンに悠斗が現れる。
「蒼空の料理が見たいって氷川さんが」
「あぁ、そうか、なら仕方ないな、料理してんのつまんないだろうけど見てってや」
「悠斗には隠すのね」
「…」
油断してただけ…と言いたかったが留まる、彼女と友人の内緒話なんて見たくないだろうし、な。
実際のところ、氷川さんは気を許した人にはとことん攻めるタイプなので蒼空には割と気を許してるって感じでいます。今後来るメインヒロインを甘やかす未来も見える見える…
余談ですが【まだ】付き合っておりませんこの2人。




