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夏だ!海だ!祭りだ!ってそんなわけない

夏ですが、サクサクですね、だって予定が無いですから

夏休みです、最初の1週間は特に何もなかった。いやほんとに何も無いのだ、付き合ってる男女なら兎も角、こちとら独り身、毎日のように遊ぶ…と思われるかもしれないがアイツらはアイツらでデートしてるのでこっちは特に何も無い。


「と、いうことで助けてください」

「なぜ私ですか?」

「美香さんから許可は貰いました」

「えぇ、お嬢様からは一応聞き及んでますが」

「なのでお願いします」

「まぁ…いいでしょう、こちらも色々貰っていますし、今回でも、もちろんですよね?」

「ええ、こちらを」

「…ほんとうに?」

「はい」

「…わかりました、私でよければ力になりましょう」

「ありがとうございます」


とやったことといえばこのようにメイドさんに頼み料理の勉強をしたことくらいだ。ちなみにこの時彼らは海に行っていたらしい。2泊3日だそうだ。


「ところで、蒼空さん、なぜ今回はお行きになられなかったのですか?」

「…まぁ俺がいると彼ら、気にするかと思いまして」

「左様ですか」

「ほら、ダブルデートなんですよね?彼女がいない俺に気を使われても、こっちが惨めなんですよね」

「知ってたのですか?」


それはもちろん知っている、かなり申し訳なさそうにしてたが、俺は拓也に対し


「は?なんでカップル2組のイチャイチャ見せつけられないと行けないんですか?嫌なんですけど、普通に、常識で考えろよ、俺が惨めじゃん!海だろ!?ふざけるな!好きな人の前でナンパなんて出来やしねーし何しに行けと!荷物持ちか!惨めだから嫌だね!」


と言って断った、そりゃ俺だって水着見たいよ?けど、そうじゃない、俺の出る幕じゃない。ただそれだけだ。


「というわけで気にせず、お願いします」

「了解しました、ではまずコチラから…」


といった感じで最初の1週間は過ごした。


2週目もまぁ特にこれといった用事はないため、どう奴らを断ってやろうかと思えば、


「っしゃカチコミじゃ蒼空ぁ!」

「は?」


当たり前のように家に4人で来やがりまして


「…えーっと、何用で?」

「遊び来たぜ!」

「あ、さいですか…今ローストビーフ作ってるからそれまで適当に寛いでて」

「よし許可は貰ったぜ!」


下準備が終わり、諸々後片付けをしてリビングに行ってみれば、悠斗しかいない。


「あれ、アイツらは?」

「蒼空の部屋に…行っちゃった」

「何時から?」

「来て早々に」


っ!馬鹿野郎あいつら!というか拓也はともかく2人はなぜ行った!!!


「お、くつろいでるぞ」

「…いやそれはいいけど…えーっと美香さんはなぜ?」

「エッチな本を探しに!」

「正直でよろしいな!お帰り願えないか」

「はーい」

「…んで、氷川さんはなぜ?」

「ラノベ?っていうのが面白いからなんか借りてけば?って言われて、来たわ」

「あー、ラノベね、ならそこの本棚の、好きなやつ持ってっていいよ、別に貸して減るもんじゃないし…って言っても悠斗の方が持ってるでしょうに」

「ジャンルが違うのが多いって聞いたわ」

「…悠斗が持ってないタイプ?スポコンとかかな?ならそこの棚にありますんで、欲しいやつだけ借りてってください、袋とかなら貸しますんで」


「あったー!」

「ないわ!!!紙のは基本持たない主義でね!」


あ、やべ


「ほーう、ならスマホの中にあるのかなぁ?」

「…さも当然のように人のスマホ持ってることに関しては突っ込んだら負け?」

「負け、ロックはー1628…あれ開かない」

「なぜ昔の番号を知ってる…いや変えるに決まってるでしょうが、アンタらにバレた時点で毎回即変えてんだよ」

「むぅ」


ということで返してもらう、油断も隙もないな全く…


「というかなぜ逆に悠斗は来なかったんだ」

「…知らない」

「…そっか。後で聞くか」

「なんで行かなかったか?」

「普段ストッパーのお前が行かないのは珍しい気がしてな」

「そんなの、あそこ4人いたら狭いじゃん」

「あ、意外と変な理由だった」


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