日曜はサクサクと
特にござーせん
昼。
「いやー、この度は本当にありがとうございます、コレはほんの感謝の気持ちです」
「うむ、苦しゅうない」
「お前は今日なんもしてないだろうが」
と腕によりをかけ料理を振る舞う。
「コレ手作り?」
「はい、そうです、見てください、この鮮度抜群の食材たちが私の料理でイキイキしてくれてる様」
「…意外とそういうタイプの人なのね」
「料理好きなんだけど作りすぎるとハイになるの、みんなに食べさせたいと思えば思うほどクオリティが上がるんだって前言ってたよ」
「なぜ料理人顔負けになってしまうのか、趣味の範囲はまぁ間違いなく超えてる」
「蒼空くんの料理は全部美味しいからね、って前メイドさんに話したら一時期メイドが料理必死になって練習してたよ」
「光栄…なの?それは」
ということで軽めの時間かからない程度の料理群を提供する、いや下準備に時間ちゃんと掛けれるやつは朝に準備してるものもあるけど
「やっぱり家じゃこんなにいい味は出ないんですよ」
「うん、今日も美味い!」
「そうね、こう美味しいのを食べれるとお得ね」
「でも蒼空、疲れてない?」
「何言ってんの悠斗、疲れてるわけないでしょ?」
料理は以下に人を楽しませるか、人の喜ぶ顔を想像すれば疲れなんて無くなる…と言いたかったが、なんか恥ずかしかったので
「趣味極めてるからさ、こんなんじゃ疲れにもならない、こうもっと何時間も鍋見ながら煮込み続ける奴とかなら疲れるけど」
「そっか」
「気にすんなって、毎回言ってるけど好きでやってんだから」
「まるで兄弟みたいな会話するなお前ら」
「なかなか兄弟感が強いわね」
「私がお姉ちゃんなのに!」
落ち着いて欲しい、美香さんはお姉ちゃんじゃない、と言うと身の危険を感じるので無言で首を横に振る、ダメだコレのジェスチャーである。
「昨日、あんなにお姉ちゃんって呼んでくれたのに」
「負けた罰ゲームでね?罰ゲームだとわかって言わせてるんだから訳ないでしょ」
「…だってそうしないと言ってくれないもん」
「おい蒼空俺の彼女泣かせるとはいい度胸だなぁ!」
「…コレ俺悪いかなぁ」
とそんなこんなでわいわいしながら昼を囲む、その後は…
「さすがに帰ります」
「はい」
「と蒼空は言ってるが2人はどうする?」
「…氷川さんどうする?」
「帰る理由だけ教えて貰えないかしら?」
「はい、土日にする家事が何一つ終わってないからです…」
「そうね、じゃあ私はもう少し居てもいいけど、悠斗くんに任せるわ」
「ん、じゃあもう少しおじゃまさせて貰うね」
「おk、じゃ美香さんお願いできます?」
「任せてーメイドさーん」
サッと出現するメイド
「おかえりですね、わかりましたこちらへどうぞ」
「いつもありがとうございます」
「いえ、その代わりなんですがいつものアレ、よろしくお願いします」
「はい」
ということで先に渡す。確認してくれたので進むメイドさんに着いていく。
「はい、確認しました。では行きましょうか」
「あのコレほんとに欲しいです?本職の方と比べてしまうとあまり…」
「いえ、こういった家庭的な食事といったものはシェフでは出せない味があるのですよ」
「はぁ…」
「ちなみに、実はこのレシピでお手軽なレストランを作ったところ、かなりご好評でして…」
「何それ初耳なんですけど…」
「現在あなたが貰える額がこれくらい…」
「冗談ですよね!?」
「…ふふふ、さぁどうでしょう」
怖い人だホントに…。
「あんまりこう言うのもおかしいのだけれど」
「…美香?」
「なんかあの人コミュ力高くないです?」
「まぁ…わからんでもないが」
「一応あのメイド長は家ではかなり冷たい人で知られてるのですけど」
「ほら氷を溶かすのは意外な人物ってのはもう学んでるだろ」
「…私は氷川さんの冷たい態度を見たことないから」
「それはもう極寒よ、少なくとも蒼空がそんな顔するんだ…って悲しい目を複数回してたからな」
「あら…それは」
「まぁ、冷たいのは否定しないけど…どう返せばいいか分からないだけなのよ…」
「僕はわかってるから…」
「…ごめんね」
「気にしてないよ」




