5人寄らば、なんとかの知恵
7話目に到達しました、未だ土曜日です
「というわけで悠斗の食べたかったであろうコロッケを作ってきました」
「え!なんでわかったの!」
「……コロッケ作るには少し早くないかしら冷凍?」
「違いますよ、ちゃんと手作りです」
「…どうやったの?」
「それは企業秘密って奴ですよ、男にも秘密ってあるんです」
(これがしたかっただけな気がする)
(多分そうですねコレは)
後ろからの視線がそこそこ刺さっているがほらこんなふうにミステリアス系もいいと思わないかねと思うのだ。
「まぁそれはいいんだけど、時間かかると思ってイチャイチャでもしてたのかなぁ?悠斗くん」
「…べ、別に…」
「可愛…」
「はい美香落ち着けー?」
うーんいつも通り、まぁそんなことはさておき
「膝枕ですか…大したものですね」
「しかも多分コレはやり慣れてるタイプだぞ、悠斗がさも当然のように頭を撫でてる」
「ふむということは家にかなりお呼ばれしてる可能性が…」
「まぁこれを聞きに行くと俺の精神ダメージがエグそうなので聞かず、そして見なかったことにしよう!」
「前のめりに現実を拒否する奴は珍しいな」
なんか致死性のダメージを貰う気がする!
「多分そうした方がいいわ…ありがと悠斗」
「うん…」
寂しげな表情…悠斗が……っ!!?
「…くっ」
「あ、悠斗の方の対応で致死性のダメージ受けてる、悠斗好きだもんね蒼空」
「こんなに…成長、して…悠斗」
「お前の子どもじゃねーな」
「なんか近所のお兄さんが妹だと思ってた近所の子が突然彼氏いた時みたいな反応だね、多分、そんなに大きくなったんだねっていうタイプ」
「まぁ例えが的確なようで的確じゃないしそのお兄さん変態感すごいからやめて差し上げろ美香」
まぁ気を取り直して、毎回こんなのしてたら時間がいくらあっても足りない。
「これ食べ終わったらどうする?解散?」
「いつもはどうしてるの?」
「まぁ少し遊んで解散だな、最近はすぐ帰るのが多くなったが」
とこちらを冷たい目で見てくる拓也、思い当たる節しかないが、気付かないふりをさせてもらう。
「なぜ俺の方を見るんだい拓也、なにかあった?」
「人の恋を邪魔したくないのは分かるが友人としてお前は身を引きすぎてるぞ」
「…さて、なんの事やら…」
「とぼけるのか?」
「…、いやいや、イチャつきを見せられてる身にもなれって、こっちは恋人が欲しくなるんだよ」
「…」
「…」
無言の睨み合い、それを壊したのは意外な人物だった。
「じゃあ作ればいいじゃない」
「1番言われたくなかった人に言われたんだけど…」
「縁がなかったのよ」
「だから出来てないんですけど!?」
「ふふ…」
「あっ悠斗、他人事だと思って笑いやがって」
「早くしない?コロッケ冷めちゃうよ」
「あ、ほんとだ、ほらさっさと食うぞ、話はそれからだ!」
こんな日が続けばいいなって俺はふと思った。
夕飯が終わり、
「今日は帰さん!」
「拓也、いや氷川さんとかいるし…」
「ふっ、何を隠そう、氷川さんと悠斗には既に伝えている!」
「…はぁ?」
「一芝居打ってもらった」
とあちらを見ると悠斗がごめんねのジェスチャー。
「…っ!謀ったな!拓也!」
「さらに逃げ場を無くすためにこっちはトラップカード、お付きの人たちはもう仕事の終わりを言い渡してるを発動、お前は帰るのなら歩いて帰ることになる!カードを2枚伏せターンエンドだ」
「…くっ、よくも…だがこっちにだってカードはある!俺のターン!速攻魔法、歩いて1時間もかからないを発動、さらにチェーンしてそもそも寝間着が無いを発動!」
「甘いな!カウンタートラップ発動!寝間着は既にお付きの人が持ってきているを発動!さらにもう1枚、ここの家の門は既に閉まっているを発動!貴様のその2枚を破壊させてもらう!」
「ぐっ…、俺の……負けだ…」
「諦めな」
「というか寝間着いつの間に持ってきてたんだよ」
「ん?そんなん俺らが勉強会してる時」
あぁ…まぁ不法侵入とか言っても仕方ないか、まぁなんだかんだ泊まって欲しいってだけだし、責めるのは筋が違う。
「諦めますよ」
「そうしとけ」
もうちょっとだけ続くんじゃ、多分日曜も濃密になりそうだねこのまま行くと……どうするよ




