友人がなんか浮かれてるらしい
しっとり主人公(脇役)
そしてその日の放課後、悠斗と談笑していると珍しく拓也が騒がしく現れる。
「おい!聞いてくれよ!お前ら!」
「拓也、いきなりどうしたよ、また惚気か?」
「当たり前だろ!」
そんな当たり前、失恋したての奴にするもんじゃないぞ、とは思ったが、なんだかんだ今の俺は割と吹っ切れてるもので、せっかくだから聞いてやることにした。
「そうか、折角だから聞いてやるよ、どうせ拒否しても言うんだろうがな」
と嫌味も込めて言ってやると、そんな気持ちを吹き飛ばすとんでもない爆弾をコイツは投下してきた。
「美香がな!今からこっちに来るって!」
「「え…」」
2人して固まってしまう、それはそうだ、美香さんは拓也の恋人ではあるが、俺たちとは天と地ほど離れている存在の人だ、まぁ簡単に言うなら、この学校の1番が氷姫なら、美香さんの学校の1番の美少女は美香さんだし、いや違うな、そういうことじゃない、そう、そんなことが全て霞む要素をあの人は持っている。
「いやいやいやいやいやいやいやいや、まずいだろ、なぁ悠斗」
「えっと…うん、流石に話題になりすぎちゃうでしょ」
「そうだろ?だから俺の告白も無くなるってワケよ」
嬉しそうに言うが、こっちはそれどころじゃない、なんなら今すぐにでも断って欲しい…ってまぁでもそうか…
「…あーそうだコイツモテてんだったな」
「抑止力ってことなんだね、美香さん意外と独占欲強い人だもんね」
拓也からしたらそれこそ最愛の彼女が独占欲出してくれてとんでもなく嬉しいんだろうけど、それの後の友人2人の…いや俺の苦悩も知って欲しい、昔アイツが大声で美香さんとの惚気話なんかした時なんか、俺に聞くのが楽なのはわかるが、俺のところに美香って誰!私の拓也くんなのに!と異常な程に女子が群がって拓也の彼女のことを聞きに来たんだから…というかまぁ女子と割と仲良く話せるタイプだからといって、ほんっとにあの時の女子に群がられやがって…みたいな男の嫉妬の視線と嘘言ったら殺すよ?みたいな女の狂気的な視線は二度と味わいたくない…というか俺だけめっちゃ不遇じゃねーか…いやまぁ悠斗はそういうのされると色々あれだから俺が守るって意味も含めて…有名税ということで我慢しといてやるしか…って言っても……
「で?美香さんが来るってこと…待て、来る?」
「あぁ!」
「今から?」
「あぁ!」
いやっ、ほんとに待て!あの「八重」グループのご令嬢の美香さんが来る!?まずいまずい、美香さんって独占欲強いから私のって自慢するためなら努力を惜しまないよな!?
そう、八重グループだ、日本なら知らぬ人は居ない超有名な財閥の八重グループの一人娘。八重美香。
先程も言ったが美貌なんて些事だ、なぜならそれより強いインパクトを彼女は持っている、それが金。
「お、来た」
「やっぱ、リムジン…はぁ…もう考えたくないよ俺は」
「蒼空、仕方ないよ、美香さんは結構そういうところあるじゃない?」
「いやうん、仕方ないけど、お前にはわかんねーよ、俺が毎回どんだけ質問責めにあうのか…あの視線は俺には耐えられない」
「あはは…ごめんね、流石に僕もあの中に助けに行くのは、ちょっと怖いかな」
「いいって有名税だし、慣れたくないけどまぁ慣れちまったし…」
まぁ恩恵もデカいはでかいんだ有名な奴らと一緒にいるってんだから
「ま、有名な奴と付き合うと周りの奴らは有名税が入るからな、それこそ関係が不釣り合いだと色んな嫉妬にも晒されちまうんだが、確実に俺が氷姫と付き合えてたら確実に嫉妬の目に殺されてたな!って、どうした?」
「いや!べ、別に…そ、そうだよね嫉妬されるよね…」
「ま、気にすんな、お前が氷姫と付き合ったとかなっても有名税に慣れてっから俺が余裕で守ってやるよ!」
まぁ話半分の冗談だから、彼は「そんなこと有り得ないよ」などと慌てふためく様子が見れたらからかいがいがあるなと軽い気持ちで言ったのだが…
悠斗は
「そっか、ありがと」
ただそれだけを返した。
橘悠斗
恋愛小説だと主人公にあたるタイプの陰キャ
優しい、かっこいい、キメる時はキメるの三拍子を持つ
髪の毛で前が隠れているがめちゃくちゃ美形
頭は割とよく、運動ができない訳でもない
というかこいつ視点で物語が書ける
基本拓也と蒼空に守られている
拓也とは幼なじみで蒼空とは拓也からの紹介で仲良くなっている
誰かぁ!ここにしっとり主人公がいまーす!この子拾ってくれる心が弱い本心をあまり出せないクーデレ系ヒロインはいませんかぁ!(大声)