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愛想にもないし合いそうにもない

濃密な1日は5話6話と膨れ上がる(自分でも驚いてる)

それから飯が終わりさらに3時間の勉強を行い、


「はい、今からおやつを持ってくるから休憩しましょう」


と手を叩く。そもそもこの人らあまり勉強しなくてもいいわけで、こちらに付き合わせて過分にして身体を壊す…なんてことは起きては行けない。


「…一応、今更なんだけど氷川さんって手作りに抵抗とかありました?」

「特にはないけど」

「なら良かった、では持ってきますねー、コーヒーと紅茶どっちがいい?」

「いつもので」

「俺もじゃいつもの」

「私は…じゃせっかくだし甘めのストレートティーで」

「氷川さんは?」

「…じゃあ…そうね美香さんと同じのをもらおうかしら」

「じゃ、しばらく待っててねー」


と自前の茶葉とコーヒー豆を取り出す。


「んじゃ…じゃなかった忘れてた、これとー、これとー、これ」

「…ほ、本格的なのね」

「…?あー…本職には及ばないんじゃないですか?」

「などと言っておりますが美香さん、貴方から見て蒼空の腕前は?」

「執事に雇っていいなら雇いたいくらいには美味しいよ」


過分すぎる言葉なんだけど…まぁそれくらい期待されてるということで…


「あ、そうだ、試しにクッキー焼いてきたの、片手間に食べててー」

「なんでも出てくるわね」

「いや、俺らもクッキーは始めて見た、どうしたんそれ」

「え?ほんとに試しに、毎回この時間って待たせてるから」

「すごい嘘偽りない、好感度とか稼ごうとしてない目をしてる」


いやいや料理で好感度とか稼げ…


「あれ?もしかしてこういうのって女子受けいい?」

「…え、気付かずに今まで料理してたの?」

「…うん、って、そうだ!時間かかるんだから先終わらせてくる!」


普通に趣味で料理してたのに…こんなところに俺の才能があったとは…人生何があるかわかったものじゃありませんな。


ということで今回の紅茶は…どうしたものかとお湯を沸騰させつつ思案、今回は甘めなのだから砂糖を多めにするか、はちみつ多めの甘さにするか…


野郎どもはいつも通り甘めのコーヒーと甘さ控えめのコーヒー、そして今回は持ってくのがさっき料理の片手間に作ったプリンなので甘すぎるとプリンの甘さが消えるし、かと言って甘くなさすぎると依頼をこなすことが出来ない…微妙な塩梅だな…。


と考えながらいつもの感覚を最大限に引き出しながら紅茶を入れる、野郎どもは多少熱くても文句は言わないだろう、女子組には美味しい温度を届けないのでね。


「でもそうか、料理って好感度稼げるのか…まぁなかなかに盲点ではあったな、料理男子って確かに昔はモテる〜みたいな記事多かったしな、今となっては多くないから廃れた文化かと…」


まぁ、カレーをスパイスから、とかこだわる人はあんまり好まれないってどっかで見たし、そう考えると俺はそこまでこだわるからまぁやっぱり強めには出せないかもな。


と考えながらしっかりと時間をはかり紅茶を作る。軽く冷ましてる間にコーヒーの方を作る、このドリッパーは俺のお気に入りのひとつだ、この一滴一滴落ちる瞬間が最高にたまらない、この瞬間を永遠に見ていられる。


「はぁ…ほんっとにこの時間が1番たまらない…」

「そういうものなの?」

「そういうものなんですよ…じわりじわりと溢れるこのコーヒーが抽出される感じ…永遠に眺めてられ…」


と当たり前のように話しかけられて返したが、誰かいたことに今気付く。


「えーっと…いつからいました?」

「さっきよ、あなたがたまらないって言ってるタイミング」

「すみません、おまたせしてまして、もう少し待っててください、あ、紅茶は少し熱いですがもう出来てますけど持ってきましょうか?」

「いえ、そっちは気にしてないわ」

「はぁ…なるほど……?」


じゃあ氷川さんがここになんの用なのだろうか…?


「少し、時間はあるのよね?」

「あ、はい」


多分これ拒否権ないやつなので素直に応対しようじゃないか

「…まぁアイツも上手くなったなぁ」

「そうだねー」

「いいの?氷川さん行っちゃったけど」

「…まぁまだ付き合えてないし…」

「そういうこと言ってんじゃないだろうし、多分そっち関連は無いぞ」

「無いよ?流石に自己肯定感低いよ悠斗くん、よしお姉さんが甘やかしてあげよう」

「まぁいつもなら毎回甘やかしてるけど氷川さんいて遠慮してたしな、今いないから最大限甘々にさせろー!」

「えっちょっと…わ、わー!!!」


こちらはとても平和です。

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