君は…1人?
氷姫ってサブヒロインなのか…?
「迷惑をかけたな」
「かけられてないけど…まぁいつも通りに戻って安心したよ」
と昼休みいつも通り3人で食事を囲む。
「まぁ、なんつーかな、今もまだ若干混乱してるんだけど…拓也、そういう認識でいいんだよな?」
「悠斗に聞けよ…ってまぁそうだな、周りの目もあるし俺が答えるのが適任か、まぁそういう認識だな」
「マジか…えっと俺のより前?」
告白より前から?という質問だ。
「…そこは俺も知らん、悠斗どうなん?」
「えっ、いや…そのえっと…まだ秘密…」
「そっか、じゃまだだったってことにしとくか!俺の名誉のためにも!」
「名誉のためにもって、ほんとに、戻れてよかった」
「いや、まぁあの天国と地獄はもう味わいたくないので」
「あ、そうだ、美香が次弱ってたらすぐに連れてきて、まだ癒し切れてない!って」
「おっけい、二度と弱らないと誓うわ」
「まぁほら美香だってお前のこと心配してんだからさ、もちろん俺も」
「僕も…まぁ今回は責任がこっちにあったから何も出来なかったけど…」
「気にすんなって…ともだちなんだから」
と言うと拓也が思いっきり胸ぐらをつかみこっちに引き寄せる。
「ともだちなら、もっと俺らに相談しろ」
「…ははは、まぁ今回は俺もよくわかってなかったし」
「まぁそれもそうなんだがなぁ…」
…沈黙が流れる。
破ったのは悠斗だった。
「あの…蒼空…」
「どうした?悠斗」
「あの、もし相談とかあったら…蒼空にしても、いい?」
「俺にか?別になんも相談されても返せねーけど、ま、俺でいいならいいぞ」
「あ、ありがとう…早速2人に相談、なんだけど…」
その相談内容は、まぁそこそことんでもなかったが、まぁ了承した手前、俺はやむなく引き受けることとなった。
「…あのー、これは?」
「見てわかるでしょ?荷物持ちよ」
「いや、それはわかるんだけど、何故俺?」
「さぁ、私に聞かないで」
何故氷姫と一緒に買い物に来てるんだろうか…。
「次は…こっちね、早く着いてきなさい」
「はい、お姫様の仰せのままに…」
悠斗曰く、人と仲良くなりたいらしいんだけど接し方が分からない、とのことで会話の練習台になって欲しい、らしい?
なのに何故買い物してるんだろうか、いや先程までは悠斗や拓也がいたには居たんだが先程拓也が悠斗を引っ張って「こいつに合うカッコイイ服選んでくるから!」とか何とかいって服屋に連れてったのだ。
「あなた、私が彼と一緒にいるのに嫉妬しないのね」
「普通の男子はするってことですか?」
「それもそうだけど、あなた少し前に私に告白してきた記憶があるのだけど」
「…蒸し返さないで貰っていいですかね?ま、それに関しては…ほら、貴女のあの顔見たら、まぁ俺にはあんな顔させることできなかったしって未練なんてすっぱり無くなりましたよ」
事実である。いやまぁそれより美香さんのおかげの方があるのだが…
「何度も告白してくる人もいるのだけれど、悠斗くんから聞いてたけれどあなたってホントに変な人ね」
「それは褒め言葉として受け取っておくよ」
んで俺らはいつまで待ってないとなんだろうか…吹っ切れてはいるが気まずさは先程からMAXなのですが!!!
「何も話すことがないわ、コミュニケーションって難しいのね」
「あぁ…そうですね、好きでもない限りは人と話すなんて面倒くさいし煩わしいですよ」
「彼が言ってたわ、あなたは何時でも色んなことを話してくれるって」
「そうでもないです、アイツらが笑ってくれる話題を頑張って探してるだけです。俺ってこれくらいしか褒められることがないから」
「そう」
ふと彼女の方を見やる。今日は変装しているとはいえ、振った時の冷たさを感じる瞳ではなく、その目は1人の男を想う純粋な目をしていた。
「折角なんで、アイツらが戻ってくるまで雑談に付き合ってくれませんか?」
「いいわ」
「それじゃあ最近の話なんですけど…」
「どうよ!コレ!」
「うーん…」
「んだよ、浮かねーな悠斗」
「あの2人だけにして良かったの?」
「ダメに決まってるだろ!」
「ならなんでしたのさ!」
「ん?そんなの、蒼空が吹っ切れてることに賭けたからな」
「それ勝率何割の賭け?」
「んー2割」
「ダメじゃん!!!」
そして買い物が終わり、2人を発見する。
「あれ意外と温和だな」
「確かに距離こそあるけど別にだね」
「俺は2割の賭けに勝ったということか…」
「どうせ賭け事は負けるんだから今日はこのくらいにしときな」
意外とこういう賭ける、みたいなことには当たりが強い悠斗くんです。




