溶ける想い
無理、時間ない!ゴールデンウィークも仕事!
書く時間ない!やばい!
「どう?できてる?」
「多分問題ないな」
完成されたチョコを軽く見る。味は知らんが、見てくれだけは問題ないだろうと判断する。いや、そもそも手作り貰ってるのだから見た目すら関係ないが、そこは乙女心というやつだろう。野暮というものだ。
「できたよ!蒼空」
「拓也が喜んでくれるといいな」
「あれ?それだけ?」
「それ以上に何を望むんだよ…」
「私は料理の才能がある…?」
「あったとしてもそっちの道に進めないだろ、まぁ才能はあると思うが」
「蒼空が優しい…偽物?」
俺をなんだと思ってるんだ、と思ったが確かにあまり美香さんを肯定したことないかもしれないと思ってしまった。だいたい行き過ぎたこと言ってるから否定ばかりしている気がする。
「別に全否定してるわけでもないだろうが」
「そうかも…?」
としてれば愛華さんが来る。
「失敗したわ」
「…まぁ失敗してるほどじゃないけど、愛華さん的には気になるんだろうな…」
まぁ少し形が崩れてるが、初心者でコレは相当だと思うが…
「…コレで、直せるんじゃないかな」
ということで昔の試行錯誤してた時のノートを出しそれを渡す。
「何ページ?」
「忘れた、適当にめくって探してくれ」
「さりげなくとんでもないものを渡している気がするんですけど」
「まだ、すごくないよ」
なんか裏2人がよく分からんこと話してるが、何言ってるか分からんので無視。
「授業のノートもこれくらい綺麗に纏めてるの?」
「…まぁ多少は、あんまり酷いと改めて見た時何書いてるか分かんないし」
「意外と真面目なのね」
意外と、とはなんだ、と思ったが突っ込まない。
そして2人はまだなんかコソコソしてるし…まぁいい。基本的に手伝わないとは言っているのだ。
自分の仕事を全うしようではないか。
「あなたのこと、私少し過小評価していたみたいね」
「そりゃ知らない関係性だったんだからそんなもんだろ」
「それもそうね、でも多すぎてどこにあるか分からないわ、頼んだわ」
「はぁ…チョコ…なら、ここら辺じゃないか…まぁここら辺探せばあるだろ、知らないがな」
「…の3ページ後にあったわ」
「そうか」
と作業を再開しつつ、全然遠くで話してる2人の声に耳を澄ます。
「最近蒼空が面白くないよね日菜ちゃん」
「私ですか?…いぇ、昔を知らないのでなんとも…」
「いやでも日菜ちゃんが悠斗にあんなことされたらどう?」
「…いや、それは恥ずかしいですけど、まぁたしかにあんな感じにはなれませんね…」
「でしょ?もう好きじゃないんだよー」
否定できないがまだそんなことを延々と引き摺るのか…と思ったが突っ込むのもアレなので完全に無視することにした。
「そういえば、アナタはチョコ欲しいの?」
「あ?いや別に、あげる側だから気にしたことないな、あとは毎回美香さんが馬鹿みたいなのを渡してくるくらいじゃないかな」
「そう、可哀想ね」
「それだけか、まぁ今年もそうだろうし気にしてねーわ」
というか1人の桁が違うせいでバレンタイン貰えてない感がゼロなんだよな…。
「ま、バレンタイン楽しみにしてなさい」
「期待しないで待っとくわ」
次回更新予定日は未定です…
4月前半に書いてますが書き置き無くなりました…
頑張って続き更新するから…長い目でお待ちください…(泣)